大学時代のHな話 1-30

    

【1】彼女の友達の手コキ
俺は22歳大学生で、彼女が一人暮らししてる部屋で半同棲してます。
彼女は19歳大学生、で彼女の高校時代の地元の友達が一週間ほど
部屋に泊まりに来ることになり、三人で遊びに行ったり
飲みに行ったり、何事もなく楽しく過ごしていました

彼女の友達アヤコは結構かわいくて手を出したい気持ちはなかったわけではないけど
やっぱり、彼女の手前・・・俺としても何もしてはいけないと・・・

4日目までは何事もなく過ぎていったのでした。

5日目の朝、彼女は朝早くからバイトだったので俺とアヤコを部屋に残し
家を出ました。

アヤコは見送るでもなく寝続けてて・・・
でも、俺もそれほど下心もなくもう少し横になっていようと・・・
2度寝・・・

ここで状況を説明しておくと部屋は1Kでアヤコと彼女はベットで寝て
俺は床にひいた布団に一人で寝るというなんとも寂しい状況

アヤコはいつの間にかおきたらしく適当に朝ごはんを作ってたみたいで
でも俺はそんなことにも気づかずぐっすり寝てたわけだが・・・
「Aくん〜朝ごはん出来たよ〜起きて〜」
そんなアヤコの声で起こされた俺。。。
何も考えずに立ち上がると・・・
アヤコの目は下半身に・・・朝勃ちしたチンポはパジャマにしてるジャージにテントを
張ってしまってたのでした・・・

俺は・・・あ・・・この空気をどうしよう・・・
ってか悪いことしたわけじゃないし・・・・・・普通にすればいいんだ・・・
とか考えること数秒・・・

「何でっかくなってるの〜?笑」
とアヤコが声を発した。
アヤコとはそれまで下ネタとかは話したことなくて焦ってたけど
意外と平気なんだ〜と安心した俺は
「いや〜男は朝起きたときは結構おっきくなちゃうんだよ笑」
「それにアヤコが遊びに来てから彼女とエッチも出来ないし溜まってるんだよ〜笑」
って冗談まじりで雰囲気を和まそうとした・・・

アヤコは笑いながら
「あはは、ごめんね〜私のせいだよね〜」
と言いながら何を思ったのかチンポをズボンの上から3回くらいなでなでしてきた
「でも男って出さないとおさまらないんでしょ?カチカチだよ」
と・・・
この展開はかなりおいしいかもと内心思ったわけだがなんとか思いとどまって冗談まじりで
「じゃあ、アヤコ早く帰ってくれるの??笑」
と笑いながら言うと
アヤコは少し悲しそうな顔をして
「いやだよ〜まだまだ遊びたらんし〜」
「ごめんごめん冗談だよ。笑」と俺が言うと
「じゃあ私が手でしたるよ〜」

正直おいしい展開だなぁとは思ってたけど
え??いきなり自分から??しかも手コキ!!
さっきも書いたけどこのスレ好きだった俺からしたら夢のような状況でした。

「でも、彼女に浮気したんばれたらヤバイから・・・」と言うと
「だから手でなら浮気にならへんとおもうよ」とアヤコは言いながら
ズボンの上からチンポを包むようになでなでしてきた・・・

不覚にも「んっ」と声を出してしまった
それを聞き逃さなかったアヤコは
「やっぱ、してほしいんやろ〜今感じてたやん笑」
と、なでる手の動きを早めてきた
俺も堪忍したように「うん・・・」と答えた

「じゃあ早くズボン脱いで〜」と言いながら
春の暖かいと言うよりちょっと暑い部屋の温度・・・
アヤコもパジャマにしてたトレーナーを脱ぎながら
「いつまでそんなとこにたっとるん?笑ベッドに腰掛けな〜」

ベッドの端に座った俺の足の間に正座して座ったアヤコ
キャミソール一枚になっていてすごく眺めがよかった
「さっきから思ってたけど結構おちんちんおっきいね〜」といいながら
4本の指で竿を包み込みながらチンポの先を親指でなでる

なんとなく手馴れてるなぁなんて思いながら目はアヤコの胸へ・・・
あぁ・・・ノーブラだ・・・しかも結構おっきい・・・
やさしくチンポをしごくというよりなでるアヤコ・・
そしてちらちらと見える胸元に俺はどうしようもないくらい
興奮していた・・・

「○○(彼女の名前)がA君はエッチのとき感じるのがかわいいって言ってたけど
ほんと感じやすいんだね〜」
と言いながら下でぺロッっと先っぽを舐めてよだれを俺のチンポにかけた。

よだれで滑りやすくなったチンポ・・・アヤコは緩急をつけながら
なでると言う感じからシゴクという表現がぴったりの手コキをしてくれた。

「ほんまにかわいくあえぐなぁ〜」と言いながら
シコシコしながら袋を舐め始め、玉をくわえたり・・・
俺は溜まってたのもあり、アヤコがかなり上手だったのもあり
15分くらいでもうイキそうになってしまった

「アヤコ・・・もういっちゃう・・・」と言うと
「いいよ〜いっぱい出して〜」と言いながら
誰に仕込まれたんだか、口をひろげ舌を出しチンポの先を受け止めるように
激しく小刻みにシコシコしてくれた。

俺はありがたく、アヤコの口に溜まってた精液すべて吐き出し
アヤコはそれを何事もないように飲み込み
掃除と言わんばかりにチンポをくわえチュポッっとすべてを吸い取り
「気持ちよかった??○○とのエッチはもう少し我慢してね」
ととてもかわいい笑顔で微笑みました。

その後、さめてしまった朝ごはんを笑いながら食べ
彼女が帰ってきた後も
何事もなかったように3人で楽しく過ごし
アヤコは彼女の地元に帰りました。
見送ったときに
「今夜は○○といっぱい楽しんでね〜」と
微笑むアヤコはとてもかわいかったです

夏にはまた来る予定と言うことで淡い期待をしてしまったりします。完

【2】キャバ嬢の友達に
俺19
女友達がキャバで働いているので友達と三人でそいつの店に行く事になった。
女友達(ユイ)はタメなくせに150センチで結構な童顔ブリブリだった。知り合ったのは高校の合コン時。
店に入と俺の隣にユイが座り他は関係無いので省略。笑
キャバ゙しているユイはいつもとちがってキレイな格好をしていてカナリ萌えた。
会話はいたって普通。会話を楽しんであっという間に2時間が過ぎた。
帰りぎわにユイに『あとでメールするよ!』と言った。
家につきふざけてユイにアフターしない?と言ってみた。どーやら店がヒマらしく早めに閉めるので
あっさりOK!(まー友達だからな)

友達に内緒でユイに会う俺。外は寒い中どこにいこーか迷う。
グダグダ゙している内にカラオケに行くことに(もちろんカラオケでもお互い飲みまくりますた)
フリータイムもダレてきて歌わなくなったところで俺はユイの肩に手を廻して抱き寄せた。
左手でユイの手を握った。ユイの手は小さくて子供と手をつないでるよーだった。
ユイの唇にチュッっとキスをすると熱くなり舌を入れてきた。お互い舌をレロレロさせながらユイの足と足の間に手を入れた。
パンツはピンクでとてもキレイだった。パンツの上から擦っているとユイが俺の股間を擦ってきた。
ズボンの中でビンビンだった俺の息子。すでにカウパーも出ていた。
『気持ちいい?』とユイが聞いてきたので『直に触って』と言いました。

ユイは俺のベルトをカチャカチャと外しズボンを下げて俺の息子はあらわになりました。
『先っちょ濡れてる』とユイが言ってきました。(やはりカウパー)
俺は『早くして』と言うとユイは小さい手で根元の方を持ちやさしく上下させてきた。
あまり気持ち良くなかったので『もっと上。カリの方』と指示出し、上の方へ移動する
といきなり絶頂の予感!ヤバイと思いユイの手を押さえて一気に迎えそうになった絶頂をストップ!
『イキソウだった?』とユイに言われ、『あぶなかった』と言いますた
もうちょっとゆっくり擦るように指示して、ユイのパンツの中に手を入れてみました。
中はグチョグチョになっていました。指を入れると『ン・・・ンと言い、ユイのシゴク手の力も強まりました。
そして迎える二度目の絶頂の予感!今回はユイは力を止める事無くしごいてきたので
俺もイク覚悟で『ヤバイイキソウ』と言うとユイは両手で包むようにしごいてきて、『イッテイイヨ』
と言ってきたのでユイの手の中でイキますた。その後ユイは手に出した精子を俺のチンポにヌルヌル塗り付けて
チンポが萎れるまでクチュクチュュしてました。俺のチンポはヒクヒクいいまくってました。

【3】マンガ喫茶で 1/2
時期的には今から一年近く前になるんですが、
そのころ本気で好きだった彼女に振られたばかりで
かなり落ち込んでました。
で、かなり前にナンパして友達になった女の子に毎晩電話
かけて泣き言を言ってたわけです。

その子は、当時17で、見た目的には黒髪でまじめ系。
身長は割りと高くてたしか160cm代前半でした。
ナンパしたばかりのころさんざん攻めてもエッチどころかデートもできなかったのですが、
ちょうどそのころ彼女のほうも彼氏とうまくいってなかったためか、久しぶりに逢うことになりました。

その日彼女のほうは、友達と打ち上げがあるということで
行く前に軽く昼ご飯でもって感じで、僕もたいして長い時間
とりたくなかったので「だめならだめでとりあえず攻めるか」
ってのりでした。

駅で集合して
「久しぶり〜」「めちゃめちゃ落ち込んでるよ〜」とか
言いながら、マックで食べてまったり。
相手の彼氏の話や、自分の元カノの話をしつつ「これからどうする?」ってことになり
とりあえず、ゆっくりできるところに行こうということに。

で、結局「満喫なんてどう?」という僕の提案で満喫へと
向かうことになりました。
こういう相手の場合カラオケだと、歌われまくられて
攻めあぐねる可能性が高いのと、駄目元の相手で、満喫がどれくらい
使えるかを調べおきたいという自分的な理由もあったので。

で、入って二人用のペアシートに案内されましたが、
ここがボロイ…。隣の部屋とは仕切りがあるものの、
部屋の入り口にあたるところにドアもなく、あるのは下半分から
丸見えのカーテンがのれんのように下がっているだけ。

これは微妙だなあと思いつつも、部屋にあるペアシートへと
腰掛けて「はい座って座って」と彼女を手招き。
「うん」なんとなく男と密着することに抵抗があるのか
ちょっと戸惑いながら、僕の横に座りました。

僕も彼女も上着を着ていましたが
「この中暑いし、上脱ぎなよ」「え〜でも○○の前だと危険じゃん」
とかやりながら半ば強引に脱がせると、下はキャミっぽい薄着が。
しばらくオナーニもしていなかった僕のあそこは早速反応。

「△△いいにおいするよね〜」と髪にキス。
「え〜?そうかな??何もつけてないよ」
「マジいいにおいだって……」
髪を撫でたり手をそっと握りながら、顔を近づけてキス。
まったく抵抗はなしで、むしろ自分から舌を絡めてくる△△。
唇をはなし少しぼーっとしている彼女。

「ていうかさ〜もう俺一ヶ月近くエッチしてないし
何かやばくなっちゃうよね」
といいながら僕はすかさず彼女の手を自分の股間に誘導します。

一瞬、彼女の手がびくっとしましたが、キスをしながら
僕が彼女の手を動かして触らせると、自然に自分から触ってきます。
「気持ちいいよ」とそっとささやきながら
首筋をなめて胸も攻めました。
はっきりいってこの時点でもうガッチガチでズボンの中で
あそこが痛いくらいです(汗)

まだそのときエッチをあきらめていなかったので
彼女の太ももあたりに手を這わせながら、下を触ろうとしたのですが
「だ〜め」と言われて戻されてしまいます。
大体場所も場所でさっきから、後ろのほうを歩いている店員の足元
が見えたり、隣の部屋の男の咳なんかも聞こえてくるので
これは無理だなと判断したのと、とにかくもうたまらなくて
「だけどさ……もう限界でさ。ズボンの中で痛いくらいなんだ
よね」と言って、ものすごいことになっているアソコを問答無用で
チャックから出しちゃいました。

【4】マンガ喫茶で 2/2
「!!」さすがに彼女もびっくりしたのかとまどっています。

「ねえ触ってよ」と言って、彼女の指を引いて握らせます。
「やだ……すっごいおっきい」
「だってさあ、△△がかわいいし、そんなムラムラくるような
服着てんだもん。責任とってよ」
「え〜でも……」
△△は、前々から狙っていてもぜんぜん手ごたえなかっただけあって、
この期におよんでまだ渋ります。
ですが僕のあそこはもうガッチンガッチン。

自分でやる時や、普通にしてもらうより全然弱い動きです。
でも、そのときは本当に溜まっていたので、もうたまりません。
「あっ……」 「ん……」とか声を漏らしながら、悶えました(笑)

もう先はチンポ汁でびっしょびしょです。
「そんな声だしちゃ駄目」と言って、△△が頭をぽこっと
叩きました。 そう言われても、その間もあそこへの刺激にたまりません。
「気持ちいからさあ、もっとして」「うん……」

ぎこちなく上下する△△の手。
体勢的な問題と、ズボンを下ろさずチャックから出した
だけなので、ちゃんと輪を作ってもらえずに、手のひらと
指でつまんでアソコを上下している感じです。

気持ちはいいのですが、何だかもどかしくなってきました。
「ねえ口でしてよ」と言うと「それは駄目」
「何で彼氏??」「うん……一応」
ここで粘っても面倒くさいし、とにかく弱い刺激に
我慢できなかったので、「じゃあズボン脱いでいい?」
と言ってズボンとトランクスを下ろして、反り立つあそこを
突き出しました

「はい、じゃあちゃんと握って」「こう??」
今度は彼女の指がきちんと僕のあそこを包みます。
「ん……そうそう、また動かして」
やはり力は弱いですが、「もうちょっとギュッて
握って」とか色々教えながら、やってもらっていると
さっきより格段に気持ちがよく
もう襲ってくる快感に夢中です。
「すごい大きいね」と△△
「△△の手もマジきもちいいよ」
「え……でも彼氏全然手じゃイカないし、こんな大きくならないよ」
「だって俺は△△にしてもらえるとうれしいからさ。そうそうもっと早くして」
自分の好みにほぼ近い状態で、動き続ける彼女の手。
そろそろ限界です

「やばい、イキそー」 股間に集まる快感はもうはじける寸前。
でもボロいネットカフェの室内でどうしようもありません。
「ちょっとまって」と焦る△△
「だめだめイクから止めないで」僕はもう何も考えてません(笑)
△△は急いでカバンからティッシュをとりだして
僕の亀頭の先に添えました。
それとほぼ同時くらいに、放出しちゃいました。
結局ティッシュよりも彼女の手がベトベトに。
「手でイカせたの初めて」「そうなんだ。マジで良かったよ」
その日はその後しばらくして別れました。
エッチはできませんでしたが、何か気持ちがよかった手コキでした。 

【5】小学校の同窓会 1/6
今から約2年前、小学校の同窓会での体験談です。

当時大学卒業間近だった俺は、居酒屋のバイトに明け暮れていた・・・・暇だったし。
昼間から深夜まで働きっぱなし、当然お金は稼げるけどハッキリ言って充実してなかった。
彼女もいなかったし、卒業旅行の予定も特に無い。
まぁ、金が溜まったら残りの一ヶ月くらいで遊びまくろうとか思ってた。

そんな時自宅に1通のハガキが来た。
『○○小学校 第○○期卒業生同窓会のお知らせ』

俺『・・・・同窓会ねぇ・・・・』

正直乗り気ではなかった。
小学校の頃はバリバリのやんちゃ坊主で、友達も沢山いた。
・・・だが、この小学校の中で、俺はたった一人私立の中学に行った男だったのだ。
中学3年間を一緒にしているメンバーと小学校だけ一緒の俺、どう考えても浮くに決まってる。

現に成人式がそうだった。
仲良く皆で酒を飲み交わしたものの、どうも波長が合わなかった。
みんなの中学3年間の思い出ってのは偉大だったのだ。

そんなこんなでハガキをゴミ箱に捨てた数日後、小学校時代からの唯一の親友から電話があった。

Y『よぉ、同窓会のハガキ見た?』
俺『あぁー、でも行かないわ。俺の中で同窓会は週1でやってるしな・・・おまえんちで』
Y『ははは(笑)まぁ確かにそうだわな。でも俺、成人式いってねーし行きたいんだよね。』

Yは生まれつき心臓が弱い。
その手術のせいでYは成人式に参加できなかったのだ。
手術の経過は順調で、今では定期的な通院もいらなくなったほど回復してる。

どうにかYを言いくるめようとしたんだが、
ヤツは『これから大勢で同窓会なんて機会はなくなっちまう・・・・』とか言って
最終的にいじけだしたので、しょうがなく付き合う事にした。
まぁ、俺の話し相手も忘れずにすると約束してくれたので、ひとり浮く事もないだろう。

そして同窓会当日。
某ホテルの会場を貸しきって行われた同窓会は、思った以上に楽しかった。
歴代の担任とか、校長の話とか、当時の映像等が流れたりして懐かしさを感じさせる。
更に立食形式ってのもあってか、いろんなヤツが俺とYの元に来ては昔話に華を咲かせた。

というかこの時はYが俺に話しを振りまくってたので、昔話というより
俺の寮生活(中学高校)時代の話ばかりになってしまったんだが・・・・
酒もいい感じに回ってきて愉快になってた所に一人の女がやってきた。

『ルイ(俺)?ルイだよね?』

背中まで伸びた黒髪にパッチリした目。
口元の小さいほくろが印象的なこの女・・・・・
俺はソイツの事を良く知っていた。

俺『蓮田・・・・鏡子』

蓮田との思い出と言えば最悪そのものだった。
恥ずかしい話だが、小学校時代、俺は何度この女に何度も泣かされたことがある。
雨の日に傘で叩かれる事多数、苦手な虫を投げつけられる事多数、
俺がしてきた悪戯を親にチクられること多数・・・・・とにかく数えたらきりが無い。

あまりにもムカついてぶん殴ってやろうとした時もあったが、
この女の成長は他人のそれよりも非常に早かったので、恥ずかしい話俺は何度もビンタで返り討ちにされていた。
当時で一番喧嘩が強かったのもこの女じゃないだろうか・・・・そのせいで男子のいじめっこ連中はことごとく
蓮田にやられてたし。

俺が蓮田を嫌う理由は、俺だけにちょっかいを出してきたという事だろう。
後から冷静に考えると、蓮田が俺以外の他人に迷惑をかけた事を見たことは無いしな

鏡子『まさかあのルイがこんなにも男らしく成長してるとはねー』
ウィスキーの入ったグラスを片手に話しかけてくる。
どうやら上機嫌なご様子だ・・・・

俺 『昔のままだったら病気だろーが』
鏡子『ははっ 中身は変わってないみたいだね(笑)』
俺 『おめーはそれなりに変わったみたいじゃねーか』

皮肉っぽく言って蓮田の全身を眺める。
10数年前の容姿は何処へ行ったのか、蓮田の体は女らしく肉が付きエロいものに仕上がっていた。
彼女の胸は大きく、スーツの下に着ているシャツがピッチリと胸のラインを作るほどだ。
スカートも基準のモノよりはサイズが小さく感じる・・・・いや、コレは違う
蓮田の尻がデカイからそう感じるだけだ。
その証拠に彼女の尻を見ると・・・
スカートの上からパンティラインがはっきりと浮かび上がっていた。

よくもまぁ・・・ここまで女になったもんだ。

鏡子『ちょっ・・・・見ないでよ』

蓮田が俺のエロい視線を感じ取ったのか、頬を赤くした。

俺 『ま・・・いいけどな』

俺はどうでも良い感むき出しでビールを流し込んだ。
コイツのことは昔話だから怒ってはいないんだが・・・・良い気分にもならない。
だから俺は適当にあしらってコイツをスルーすることにしたのだ。

鏡子『それにしても・・・・やっぱりあの人がルイだったとはね〜』
俺 『なんだよあの人って』

鏡子『ルイって高校の頃、駅から家までバスで帰ってたでしょ?』

俺 『ん・・・・そうだけど』

・・・・・確かにそうだ。寮生活だった俺は毎週金曜になると家に帰るんだが、
駅から家までのバスは、ほぼ同じ時間のに乗っていた。

鏡子『やっぱりね。わたし、アンタの乗ってたバスに大体一緒してたんだよね。声掛けようかと思ったけど・・・
   身長も違うし、髪形も変わってるし・・・・躊躇しちゃってたんだよねー』
俺 『・・・・へぇ』

まぁ確かに・・・あの頃に比べたら身長も30センチは伸びたし、髪もパーマかけてたからな。
それに俺はほとんど一番前の席に座って音楽聴いてたから、蓮田が迷うのも無理はない事だ

蓮田はテーブルに肘を着いて飲みだした。
・・・・さっきから言ってるが、嫌いじゃないんだよ・・・でもずっと横にいられるのもなぁ・・・

鏡子『はぁ・・・・なんだかんだ言って、みんなそこまで変わってないんだね』

フロア内を一通り見渡してから蓮田は言った。
まぁ・・・変わったには変わったんだろうけどな。
俺も他のやつ等に目をやると、全員が楽しそうに話し込んでいる。

俺 『久しぶりだから皆昔に戻ってるんじゃねーの?』
鏡子『・・・ルイはなんかつまんなそーね』

俺 『・・・そんなことねーよ』

そう言ってグラスの残りを飲み干した。
あんまり話す事がないからついつい飲みに走ってしまう。

なんだかんだで蓮田の昔話を聞くこと約30分、
俺はもう4本目になるであろうビールの栓を空けた。

鏡子『ちょっとルイっ ペース早いんじゃないの!?』
俺 『そんなことねーよ、いつもこのくらいだ。』

鏡子『だめだってば・・・っ 2次会もあるんだからね。
         だれかー ビール欲しい人持って行っていいよー』
俺 『おいっ!蓮田・・・そりゃ俺の・・・って 2次会?』

鏡子『あれ? Y君が企画してるみたいよ。聞いてなかった?』
俺 『おいおいマジかよ・・・・』

俺は【あちゃー】と言わんばかりに、頭に手をやった。

【6】小学校の同窓会 2/6
Y 『よしっ!・・・じゃぁ改めまして、6年2組の再開を祝して、カンパーイ!!』
一同『カンパーイ!!』

Yの掛け声と共にグラスが音を立てる。
あれから数時間後、俺たちは駅前の飲み屋で2次会をしていた。
俺はあんまり乗り気じゃなかったのだが、Yがあれほど楽しい顔をしているのだから、付き合うしかない。

参加しているメンバーは俺を含めて12人。
皆知ってる顔なんだが俺の両サイドに座っているのはYと・・・・

鏡子『ほらほらっ!カンパイだって!  はいっ、かんぱーい!』

・・・・他ならぬ蓮田だった。

俺『・・・・かんぱい』

『チンッ』とグラスが重なり合う。こうして2次会が始まった。
ここでは皆が席をてくてく移動する事はできないので、その場で会話が盛り上がる。
内容は勿論、小学校に入学してからの思い出話だ。
この時は結構酔いが回っていて、何を話したかまでは覚えてないが・・・・

Y 『蓮田はさぁ〜〜〜、小学校の頃好きだったヤツとかいないのかぁ?』
鏡子『え〜っと・・・・・神谷君(俺)・・・・かな?』
俺 『ブッッ!!!!!』

一同『おぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!』

・・・・ってなったのは覚えてる。

そして2次会も程よく終了し、各自解散となった。
酒を飲んでるので各方面別にタクシーを拾って帰ったのだが
幸か不幸か、俺の乗ったタクシーに相席したのは蓮田だけだった。

鏡子『・・・・あのさ』
俺 『・・・・・んあ?』
鏡子『あらら・・・もしかして寝てた?』
俺 『ねてねぇよ・・・・・ふぁああ・・』

両手を上に挙げて大きく伸びをする。
正直な話、結構なハイペースで飲んでたのでカナリ眠くなってる。

鏡子『あのサ・・・これからウチで飲み直さない?』
俺 『んぁ・・・・・はぁ!?』
鏡子『あっ!ヘンな意味じゃないよ!?時間も早いしさ!! 私の部屋に昔の写真とかもあるし・・・・
      それにほら、お母さんもルイを久しぶりに見たいって言ってたし・・・・・』

そう告げると蓮田は俯いてしまう・・・・
なんだコイツ・・・・外見はともかく、中身もこんなに女の子してたっけか

鏡子『・・・・・ダメ・・・かな?』
俺 『あ゛ぁ〜  わかったわかった!だからそんなイジけるなっての!!』

そんなわけで俺は流されるまま、蓮田の家で3次会を行うことになった。

鏡子『ただいま〜』
俺 『おじゃまします・・・うぉ』

ドアを開けてまず玄関の広さに驚いた、俺の部屋より大きいんじゃないかってほどだ。
・・・・そういえばコイツんちは小学校に色々寄付するほどの金持ちだったな。
よくもまぁ・・・こんな田舎に豪邸を建てたもんだぜ。

キョロキョロとあたりを見回し、ブルジョワっぷりを眺めてると、正面の階段から一人の女性が降りてきた。
蓮田に似て巨乳の持ち主だった。

姉 『あら鏡子、おかえりなさい、同窓会早かったわね』
鏡子『あれ・・・おねえちゃん、どうしたの?』
姉 『友達に誘われたから食事にいってくるわ。 
      その人は・・・・鏡子の彼氏かしら?』

じっと見つめられる・・・・・なんというか大人の雰囲気を漂わせる人だ。
黒で統一させれた洋服がとても似合っている。

鏡子『おねえちゃん違うってば!この人は近所の神谷君!!私の同級生だよ!!』
俺 『どうも神谷っす』
姉 『あらそうなの・・・・わたしはてっきり・・・』

お姉さんはそのまま靴を履き外を出ようとする。
すれ違い様に、香水の甘い香りがした。

姉 『そう言えば・・・・お父さんもお母さんも事務所に泊り込みだから帰ってこないわよ
          それじゃ、行ってくるわね・・・神谷さん、妹を宜しくお願いします』

去り際にとんでもない事を言い残し、お姉さんは家を出て行った・・・・
おいおい・・・これじゃ、蓮田と二人きりじゃねーか。
『ガチャリ』とドアが閉まり玄関が静まり返る。

鏡子『・・・・もぅ・・・おねえちゃんってば・・・・・・ごめんね、勝手な姉でしょ?』
俺 『いいんじゃねーの? 良さそうなお姉さんじゃん。』

鏡子『あれ? おねえちゃんの事気に入っちゃった?
       だめだめ、ダメよ。長く付き合ってる彼氏がいるんだから』
俺 『誰もそこまで言ってねーだろう(・ω・)』

そんな感じで玄関で少々立ち話をした。
誰もいないなら俺は帰ったほうがいいだろうと彼女には言ったんだが、
一人だと怖いとか、つまらないとか言ってきて半無理矢理と言っていいほど中に入れられた。

階段を上がると、長い廊下が目の前に広がる。
・・・・・部屋の数が異常なほど多い・・・・ドアが8つくらいあるぞ( ;´Д`)

鏡子『ここが私の部屋ね、どうぞ、はいっちゃって』

言われるがままに部屋に入る。
彼女の部屋はシンプルで綺麗に整理されていた。
窓際に飾られている花が、女性の部屋ということ俺に意識させる。
ふたりっきりと言う事もあってか、もし何かあったらどうしようと俺は少々緊張していた。
まぁ、俺が間違いを起こさない限りそういう事はないと思うんだけど・・・

バッグを置きスーツを脱ぐ蓮田の後ろ姿をチラリと見る。
・・・・ぱつぱつに張ってるお尻と・・・・
黒いストッキングに覆われ、普通の女性以上にむっちりと肉付きが良い足・・・・
このまま平常心を維持できるか不安になってきた・・・・

鏡子『じゃぁ、飲み物とお菓子持ってくるから、そこに座って待ってて』

俺 『あぁ・・・分かった』

『カチャ』とドアが閉まり俺一人が取り残される。
酒が相当残っているからなのか、それとも蓮田の尻や足を見て興奮しているのか
俺の体は激しく蒸気していた。

・・・・・・いや、興奮してるんだな。
下半身が痛いと思っていたら、俺はいつの間にか勃起していた。
ジーンズにはチンコのカタチがくっきりと浮き上がっていた・・・・

鏡子『おまたせー』

チンコのポジションをどうにかしているウチに蓮田が部屋に戻ってきた。
俺はあわてて携帯をいじってるフリをした。


鏡子『ごめん、ウィスキーしかなかった。お父さんビール飲まないからさ
                でも、ルイは強そうだから平気だよね?』
俺 『お・・・おう、別に大丈夫だ』

見たこともないウィスキーのボトルと・・・グラス、水、氷、ピーナッツなどのツマミがテーブルに置かれる。
確かに酒は強いんだが・・・ウィスキーを飲んで1度だけ俺は記憶を飛ばした事があるんだよなぁ
それから一度も口にしてなかったんだが、この際しょうがない。
笑顔でテキパキと水割りを作る姿を見てると断るのもなんだしな。

・・・・本当に、変わったんだな
昔の乱暴な蓮田は何処に消えたって感じだ。

【7】小学校の同窓会 3/6
鏡子『はいできた・・・って何笑ってんのサ!』
俺 『わりぃわりぃ・・・あんまり上手に作るもんだからさ、ホステスに見えちまったぜ(笑)』
鏡子『やめてよもぅ!・・・・・・はいっ じゃぁ乾杯しよ。』

2つのグラスが綺麗な音を立てる、本日二度目の乾杯だ。
異常なまでの胸の高鳴りをどうにかするため、俺はグラスの中身を全て飲みほした。

俺 『・・・・むっ!!』
鏡子『・・・・えっ!?どうしたの!?味濃すぎた?』
俺 『いや・・・・コレ上手いな。久しぶりに飲むけど全然イケる・・・上等なやつなんじゃないのか?』 
鏡子『お父さんの部屋から持ってきたからよくわかんない・・・・美味しいならもう1杯作るね』

そんな感じで、俺たちは酒を飲みながら昔の話を楽しんだ。

俺 『・・・あの時はまいったぜ。実は体育館のガラスを割ったのは俺たちなんだからな、皆蒼白な顔しちゃってさ』
鏡子『そうだったんだー でも、私もルイ達が怪しいと思ってたんだけどね〜』
俺 『やっぱりな・・・・どうりで蓮田が俺に突っかかってきた訳だ・・・・・・・って、もうこんな時間か』

壁に掛けてある時計を見ると、時刻は11時を指していた。
もうそろそろ帰んないと・・・・お姉さんが帰ってきたらまた誤解を招いちまう。
俺は立ち上がり、軽く伸びをした。

俺 『よし、時間も時間だしそろそろ帰るわ』
鏡子『えーっ!、まだ11時じゃない。まだまだお昼みたいなものよ』
俺 『あと1時間で日付変わるっての・・・・それに、お姉さんが帰ってきたら誤解を招くだろ』
鏡子『大丈夫!!ねえちゃんが飲みに行く時は8割方朝帰りだし・・・・もし帰って来たとしても、
        玄関の靴を部屋に置いておけばバレないでしょ?・・・・・・だからもう少しだけ、飲もうよ、ね?』

そう言って蓮田はドアの前に立ちはだかり、俺が出て行くのを防ごうとする。
うーん・・・・まぁ、今のところは間違いも起こしてないし、
お姉さんが来たとしても事情をキチンと説明すれば平気か・・・・・・なぁ

俺 『ふぅ・・・しょうがねぇ、もう少しだけな。』

再び腰を下ろすとグラスを手に取った。
その時蓮田の顔がぱぁっと明るくなった様な気がした。

そうこうしながら俺と蓮田は昔の写真や卒業アルバムを見たりして談笑した。
ペラペラとアルバムのページをめくると最後のページから1枚の写真が落ちてきた。

俺 『・・・おっ、これは懐かしいな。』
鏡子『・・・・それはっ・・・・』

小学校の卒業式後に撮った1枚の集合写真だ。
最前列の一番左側に蓮田が写り、その正反対に位置する最後尾の一番右側、そこに俺が写っていた。
普通に見ると何気ない1枚なんだけど、コレは違った。
俺の首に包帯がぐるぐると巻かれている。

俺『ははっ最後の最後で○○小のヤツ等と大喧嘩したっけか・・・』

その時の喧嘩で俺は、その学校の生徒にカッターで首の後ろを傷付けられたのだ。
それほど深くなかったので大惨事にはならなかったが、確か6針くらい縫ったような気がする。
・・・・今考えると、とんでもない話だわなぁ・・・新聞沙汰にならなかったのが不思議なくらいだ・・・

鏡子『・・・・・ごめん』
俺 『・・・んぁ? なに謝ってんだお前』

訳が分からず答える俺の手を、蓮田は『きゅっ・・』っと握った。

鏡子『だって・・・っ!!ルイのその怪我・・・っ わたしのせいっ―――――』

そう言うと、蓮田はポロポロと涙を流し始めた。
ハッキリ言って訳がわからない。

鏡子『・・・あの時・・・武山君が殴られて、口から血が出たの・・・・・・
            それで私が誰か呼んでくるって言って・・・・それでっ・・・・ぐすっ・・・・』


蓮田の話によると、大人を呼んでこようとした蓮田を引き止めたせいで、俺は切られたらしい。
つーか全然覚えていないぞ・・・・もう10年近く経ってるし、俺の中では【他校のガキにやられた】
それ以外の記憶は一切頭に残っていない。
・・・でも、ここまで、泣くんだからマジなんだろうな。

俺は『ぽんっ』と蓮田の頭の上に手を置いて、軽く撫でてやった。

俺 『俺はそんな事全く覚えてないし・・・仮にそうだったとしても、そんなくだらねー事気にするな』
鏡子『・・・・・うっ・・・・ぇぐっっ・・・ほんとうに・・・ごめんっ・・・』

そのまま抱きつかれた・・・・
大きすぎる彼女のムネが俺の体に押し付けられる。
このままだとやばすぎるけど・・・状況が状況なだけに引き剥がす事ができない。

10分少々そのままでいただろうか・・・
次第に蓮田は泣き止んでいきその息遣いも元に戻ってきた。
そろそろ離れてくれないと、マジで半勃ちから進化していっちまう・・・
俺のほうから離れるかなと思った時、蓮田が俺の傷跡を指でなぞってきた。


鏡子『・・・まだ、少し傷跡が残ってるね・・・・』
俺 『ん・・・・あぁ、後ろだからあんまり気にしないけどな・・・・ってそんな触られるとヤバイ・・・』

感じるとかそういう問題ではなく、俺は首を触られるのが超苦手なのだ。
美容室とかでやられるマッサージも全て事前に断るほど・・・・だから、指でなぞられてもそれなりにキてしまう。

鏡子『・・・・じゃぁ・・・・・・ちゅっ・・・』
俺 『うぉ・・・・っておいおいっ・・・』

彼女は俺の傷跡にキスをして、ぺろぺろぺろ・・・・と、その場所を舌で舐め始めた。
俺は突然のくすぐったさに我慢できず、蓮田を引き離そうとするが、
彼女の両腕が俺の首にしっかりと巻きつき、それを阻止する。


しばらくして、蓮田は俺から両手と唇を離し、俺の前にちょこんと正座した。

鏡子『あのね・・・・私っ・・・ルイの事が好きっ!・・・・・なの』
俺 『・・・・・・ぅえぇっ!?』

彼女は俯きながら俺にそう告げた。
思わぬ展開に俺は戸惑いを隠せず、ヘンな声を出してしまう。
コイツ・・・・マジかよ・・・確かに2次会では俺のことが好きだったとは言ってたけど・・・

俺 『おいおい・・・そりゃぁ昔の話だろう・・・』
鏡子『違うっ!!』
俺 『・・・・何が違うんだよ。』

蓮田は俺の膝に手を置いて、ぽつりと話し出す・・・

鏡子『最初は・・・・中学の時・・・アンタがいないって分かったら寂しくなって・・・好きなんだって気づいた。 
   その次は高校生の頃・・・・バスの中でルイを見かけて、最初は他人かもって思った・・・・でも・・・』
俺『・・・・・首筋の・・・傷跡か』

確かに俺はほとんど最前列に座ってたし・・・
知ってるヤツが2〜3席後ろから見れば俺だってわかる。

鏡子『そう・・・それでルイだって分かって、目で追うようになってた・・・でも怖くて話しかけられなかったっ・・』

少しの沈黙・・・・・

これほどまで好きだったのか、俺の事が・・・
なんか、普通の友人以上に彼女をうざったく思ってた自分に腹が立った。
蓮田は俺の傷の事で約10年、ずっと悩んできたのだろう、
ここまで泣いたんだから、相当苦しい思いをしてきたのだろう。
良く考えたら、俺がされたことなんか只のイタズラ程度じゃねーか・・・・

鏡子『それで3回目は・・・今日会って・・・・ルイがあの時と変わってないって気づいた今・・・今なんだよっ』

そう言って、蓮田は俺を押し倒すと、その唇を奪う。
流れる涙は、俺の頬に滴り落ちた。

鏡子『んむっ・・・・・ちゅ・・・・』

とろけるようなキスの感触は久しぶりで、我を忘れてしまうほどだった。
しかし俺は何とかして自分を取り戻し、蓮田を引き剥がした。

【8】小学校の同窓会 4/6
俺 『・・・・・っはぁ、ちょっ・・・ちょっとまってくれ』
鏡子『・・・・・どうしたの?』

・・・・・ううっ、俺の数十センチ先には蓮田の潤んだ瞳が・・・・コレは正直いって反則に近いぞ。
だが、蓮田は俺に告白してくれたんだ。俺も勇気を出して自分の気持ちを伝えることにした。
俺は蓮田の両手を握ったまま静かに語り始めた

俺 『あのな、蓮田の気持ちはわかった。マジで嬉しいよ。
      ・・・・・でもさ俺・・・好きな女の子が他にいるんだ』
鏡子『・・・・・えっ・・・・あ・・・そ、そうなんだ』

蓮田はどうやら戸惑いを隠せない様子だ。声がわずかに震えている。
でも俺はかまわずに続ける。

俺『2年くらい前に喧嘩別れして・・・・今は付き合ってないんだが、
       俺はその子の事を卒業したら迎えにいこうと思ってる。』

些細な事が理由で喧嘩した俺と【元彼女】・・・・俺は別れて数年経った今でも、
その理由に納得できてないし、彼女もきっと俺のことが嫌いになった訳ではない・・・・と、当時の俺は信じ込んでいた。

鏡子『・・・・・それならっっ―――――!!!』

蓮田は俺の背中に両腕を回し、その顔を俺の胸に埋める。
カナリ密着した状況だったので、表情はうかがえない。

鏡子『それなら・・・・・その子の事を迎えに行くまででいいからっ
                  ・・・・・私と一緒にいてよぉぉ』

そのまま彼女は三度、静かに嗚咽を出し始めた。
俺の背中に強く絡まれた腕が、≪絶対離さない≫と言う事を意識させた。

お互い無言のまま、幾らかの時間が経過した。
蓮田は自分の気持ちをしっかりと俺に伝えたんだよな・・・
このまま彼女を振り切っていくことは出来たと思うんだが、俺の心は物凄く揺れていた。
というより、この時は自分の都合の良いように考えてたのかもしれない。

今この場所で、懸命に俺のことを好きと言ってくれる蓮田。
・・・・・無理に元彼女の事を追わなくてもいいんじゃないのか・・・・

俺 『この先・・・俺の前に元彼女が現れたら、俺はそっちに行っちまうかもしれないんだぜ』 
鏡子『・・・・それでも構わないよ』
俺 『・・・・ま、そうならない様に、努力はするけどな』
鏡子『ふふっ、ルイにこんな姿見せるなんて・・・・10年経ったら立場が逆転しちゃったね』
俺 『はは・・・そうかもな』

それからはさっきと同じように話ながら飲んでたんだけど、どうも会話にキレが無い。
蓮田はそれほどでもないかと思うんだが、俺がヤバイ、彼女を意識しまくりだ。
目を合わすのもままならない。

俺 『まぁ・・・なんだ、今日はそろそろ帰るわ。明日も休みだし・・・よかったらどこか遊び行くか』
鏡子『うん・・・・それはいいんだけど』

≪きゅ≫っと手が握られる。

鏡子『今日もずっとここにいるってゆーのは、ダメかな?』

俺 『・・・・・うっ』

なんとなくそう言われるのは分かってた。
付き合って初日で逆お泊りなんてどうかと思ったけど、もっと一緒に話していたいと思ったのは俺も同じだ。
そりゃエロい事も考えてたが・・・・・

俺 『しょーがねーな、どーなっても知らないぞ』
鏡子『おねーちゃんは部屋来ないから大丈夫!』
俺 『そーゆー問題じゃねえ(笑)』

ざぶーん

俺 『・・・・ふぅ』

俺の靴を蓮田の部屋に移動させた後、彼女の進めもあって俺は風呂に入ってた。
来客用の道具(ハブラシとか色々)が一通り揃ってたので思った以上に満喫できて
更にビックリしてしまうことは、風呂の中にサウナがあったこと。
思わず一汗かいてしまった。

早々と入浴を済ませ、俺は何故か忍び足で蓮田の待つ部屋へと戻った。

がちゃ

俺 『やべーなお前んち、まさかサウナがあるt・・・・・・』
鏡子『・・・・・・・・・ぇ』

時間が止まった。
あぁイキナリやっちまった・・・・・着替えてるよこの子
蓮田はスカートを脱いで、次はシャツを脱ごうとしてたのだろう。
ボタンに手をかけた状態で固まっていた。

鏡子 『・・・・っ!!』
俺  『ごめんっ!』

そう言って俺は素早く蓮田に背を向けた。
やばいやばいっ、まさかこんな漫画みたいな展開があるとは思ってもみなかった。

後ろでごそごそと音がする・・・着替えの続きをしているのだろうか。
それにしても蓮田の下着姿はやばい、一瞬見ただけで心拍数が超上がった。
前の彼女はどっちかと言うとやせてる方だったんだが・・・

俺は個人的に肉付きがいい方が大好きだ。

見る人によっては≪ちょっと太ってるんじゃ・・・≫と言うかもしれないが、俺は全く気にならない。
むしろ理想的な体型だった。
蓮田には悪いが一瞬しか見れなかった事を後悔した・・・・

【9】小学校の同窓会 5/6
鏡子『も・・・もう向いてもいいよ』
俺 『おう・・・・』

振り向くとパジャマ姿の蓮田が立っていた。
体系よりワンサイズ大きいであろうTシャツに、下は・・なんだか生地の薄いパンツだった。
こちらもサイズが大きいので先ほどのむっちりした足のラインは拝めない。

鏡子『あ、あのさ』
俺 『あぁ』
鏡子『変だったでしょ・・・私のからだ・・・・あ、足とか』

そう言いつつ俯く蓮田。足って・・・やっぱ気にしてんのか。
まぁそうだよな、普通の女の子はもっとスラっとした体系に憧れるもんだ。
だからこそ俺は言ってやった。

俺 『へっ・・・・変じゃねーよ』
鏡子『ほんと?』
俺 『あぁ、大丈夫、少なくとも俺にはな・・・・』
鏡子『フォローになってないような・・・・』

本当はもっと気の利いた事がいえたかもしれないんだけど、それを言ってしまうと
先へ進んでしまいそうだったのでやめておいた。初日でセックスするのもどうかと思ったし。

そのまま蓮田も風呂に入った後、俺たちは寝る体勢に入っていた。
蓮田は自分のベッドに入り、俺はその隣に布団を敷いてもらってから部屋の電気を消した。

『おやすみ』の掛け声と共に二人とも無言になったが、俺は当然寝付けずにいた。
頭にあるのは蓮田とのこれからの事だ。
付き合うからには出来るだけこの子のことを好きになっていくんだとか、
でも明日もし元彼女から連絡があったら俺はどうするんだとか、そんな事を考えてた。 

しばらくして暗闇に目も慣れてきた頃、蓮田の入っている布団が動いた・・・・と思ったら
鏡子『どーん』
俺 『ぐは!』

彼女が口で放つ効果音と共に、俺の布団にダイブしてきた。
運悪い事にその腕が俺のみぞおちにクリーンヒットし、俺は布団の上を転がりまわる。

鏡子『あれ・・・・?痛かった?』
俺 『ごほっ・・・気にすんな・・・・ビギナーズラックってやつだ。』
鏡子『?』
俺 『それよりなんだ、寝付けないのか?』
鏡子『うん・・・・だからここで寝る』

・・・それじゃ余計寝れないのでは、という突っ込みはあえて入れず
少し考えてから、俺は蓮田の相席を許可した。

鏡子『ふっふーん♪』

寝返りもできない狭い空間なのに、蓮田はヤケに嬉しそうだ。
俺の右腕に腕を絡ませて頬を寄せてくる。
ムネが・・・・ムネがあたってるってばっ

俺 『おいっそんな事したら寝れないだろ』
鏡子『いいじゃんべつにー、明日休みなんでしょー』
俺 『まぁそうなんだが・・・・寝ないと明日起きれなくて遊びにいけねーぞ』
鏡子『それはいやだね!』
俺 『だったら寝てくれ・・・・そうしてくれないと・・・』

そこで言葉を止めた俺。
そうしてくれないと性交を要求してしまう・・・・なんて口が裂けてもいえない(笑)

鏡子『そうしないとなんなのさ』

横を見てた顔を無理矢理戻される・・・予想以上に二人の距離は近い。
まさに目と鼻の先だ。

鏡子『あっ・・・・』

蓮田もその事に気づいたのだろうか、一瞬恥ずかしそうな顔を見せて目をそらした。

鏡子『あのさ・・・お願いがあるんだけど』
俺 『なんだよ』
鏡子『抱きしめてほしいの・・・・ぎゅって』
俺 『あぁ・・・・窒息死しても知らないぞ』

願っても無い事だったが、この状態で蓮田を抱きしめるのは結構上級ミッションだ
普通なら平気だが、俺は今当然の如く勃起してる・・・ばれない様にしなければ

ぎゅっ・・・・

鏡子『・・・・・ひゃぅっ』

いきなりミッションは失敗に終わったようだ。
ちんこが蓮田の太ももにあたった。

俺 『わりぃ・・・・・』
鏡子『いいよ別に・・・・そりよりルイ、興奮してるの?』
俺 『お前は・・・・こんな至近距離でよくそんな事言えるなぁ』
鏡子『私に興奮してるのって聞いてるの』
俺 『・・・・・してるに決まってるだろ』
鏡子『でもルイはそういう素振り見せなかったし・・・・着替えの時も・・・』

しつこく言ってくるんでキスをして黙らせた。

鏡子『・・・・んぅ・・・』

意思表示も兼ねて深いキスをした。
蓮田の後頭部を抑えて逃げられないようにして、舌をねっとりと絡ませる。
突然の事に蓮田もビックリしたようだが、
俺に答えるように、いやらしい吐息を吐きながら舌を入れてくる。

俺 『ぷはぁ』
鏡子『はぁぁ・・』

5分くらいはキスを続けていただろうか、唇を離した二人の呼吸は落ち着くどころか激しさを増し
どちらとも無く布団を引き剥がして、服を脱ぎだした。
トランクスとTシャツを脱ぎ終わると、目の前には、ブラを外してぱんつ1枚の蓮田の姿が・・・
Fカップはあるであろう彼女のムネをまじまじと見つめる。

鏡子『あの・・・あんまりみないで・・・』
俺 『それはできない話だ』

手の平が人より大きめの俺でも、納まりきらないくらいのムネを揉みしだく
乳房を中央に寄せ付け、ミルクを出んばかりに絞り上げる

鏡子『ああ・・・・っ』

『つんっ』と突起した乳首に吸い付き、中で舌を転がす。

鏡子『はぁあああああ・・・・あぅああああ』

どうやら乳首が感じるらしい、俺は乳房を揉みつつ行為を続けた。
今度は乳首から舌を離して、ムネ全体を舌で攻める。

そのままどんどん下半身に移動していき、俺の大好きな蓮田の太ももへと到達した。

鏡子『あぅぅ・・・・足は本当に恥ずかしい・・・』
俺 『こんなにエロくて可愛い太もも引っさげて何をいまさら・・・・』
鏡子『ううう・・・』

蓮田は人より太いであろう自分の足に対して、本気でコンプレックスを抱いていたらしい。
後で聞いた話なんだが、同窓会の時にスーツでいたのは、午前中に就職先に用があったからで
ふだんはいつもサイズの大きいジーンズを履いているそうだ。

俺は彼女の片足を持ち上げて、わざと羞恥させるかのように太ももから足全体を撫で始める。
蓮田は≪はぅぅ≫と顔を背けるが、俺はやめない。
手を這わせるのも忘れずに、足の指を1本1本舌で愛撫していく。
そこからだんだんと舌を移動させ脹脛、太ももを念入りに舐めあげる。

【10】小学校の同窓会 6/6
俺 『おお・・・・』
鏡子『・・・・・んぅ?』

俺は驚愕というか・・・・歓喜した。
着替えた時に蓮田は狙ったのか・・・・いや自分の足が嫌いなんだから、そんなことは無いのだろうけど。
蓮田の下着が・・・・・エロ過ぎる!

蓮田の下着はかなりの角度で食い込んでいた。
・・・・これは食い込んでるというか、下着からでかいお尻が6割ほどはみ出してる・・・といった感じか。
純潔を意味する白い下着も彼女が着ることによって、セックスアピールが出来るアイテムと化す。

俺はたまらず蓮田のパンティからあふれる尻を鷲づかみにして激しく揉んでいった。
そのまま、ももの付け根からお尻を舐めていく。

鏡子『いやぁ・・・n』

蓮田が恥ずかしさのあまりに声を出すが俺はそれを無視して、舌をパンティと尻の境目にまで差し込んでいく・・・
興奮状態と二人の体熱が生んでるのか、その中は蒸れてやらしい臭いがした。

俺『ああっ・・・・・もうやべぇ』

興奮が最高潮に達し、俺は彼女の両足を掴んで180度開かせた。
花柄の刺繍が施されているパンティの膨らみに亀頭をこすり付ける。

鏡子『んはぁ・・・・うううううぁん・・・』

全体をまわす様に擦り付け、たまにクリトリスの位置を重点的に攻める。
パンティをずらし、直で愛撫を続けようと思ったが、蓮田のまんこは十分に湿っていたので、
腰を少し押しただけで、亀頭が膣内にずぶずぶと進入していってしまった。


鏡子『あ゛あ゛あああぁ』
俺 『・・・・うぁ』

ずぶぅ・・・・・・
ここまで行ったら我慢できるわけがない、蓮田の膣内にちんこが完全に埋まっていく。

鏡子『うぅぅぅ・・・ふぅぅうぅっっんっ』

とろけるような感触と竿全体を締め上げられる快感2重攻撃に負けず、
俺はゆっくりと出し入れを始める。
抜いたり入れたりする度に、蓮田が切ない声をあげる。
少しスピードを上げると、彼女も俺の動きに合わせるように

鏡子『あぁっ あぁっっ あぁああっっっ――』

・・・と、自分のリズムを作っていく。
不意をついて≪ずんっ≫と彼女を突き上げると悲鳴に似た声で喘ぐ。

鏡子『あぅうっ・・・・あぁぁんあぅんっっ!』

そのままの状態で俺は蓮田を起こし、その右足を自分の左肩に置いて腰を動かした。
座位に近い体位なんだが、この方が彼女のいやらしい太ももが誇張されるので興奮が増す。

鏡子『はぁっ・・・・なんかっ・・・恥ずかしいっ』
俺 『だいじょうぶ・・・・だって!』

何が大丈夫なんだか分からないが、俺はそのまま腰を動かし始める。
・・・・これはこれは・・・・

俺 『やべぇ・・・・丸見えだぜ』
鏡子『いやぁぁぁぁ』

下を向くと、結合部がハッキリと見える。
蓮田の膣は俺のちんこをきゅぅっとくわえ込み、動かす度にぬぷぬぷと音を立てる。

鏡子『うぅぅっ・・・あ゛ぅぅぅぅ』

羞恥心と快感からか、頬を赤く染めた蓮田は首を振り『やめて』と意思表示するが、再び無視。
円を書くように動かしたり、テンポを速めたりしてそのままちんこを出し入れする。

俺『はぁっ・・・はぁ、はぁっ』

次第に俺の興奮は増して行き、このままだと射精してしまいそうになったので、いったん動きを止めた。
肩に置いていた足を戻し、繋がった状態のまま、正常位へと体勢を変えていく。
蓮田が舌を出してくるので、俺は上から覆いかぶさり、深くキスをすると
彼女は待ってましたと言わんばかりに舌を絡めてくる。どうやらキスが好きらしい。

鏡子『んふぅ・・・あむぅっ・・んむぅ』

ぴちゃぴちゃと舌と舌を合わせながら、俺は腰を振りはじめる。
下半身のほうも、ずぶっずぶっずぶっずぶっ と卑猥な音のスピードが高まる。

鏡子『ん゛んんぅぅぅ・・・んんんふぅむぅぅ』

ずぶっずぶっずぶっずぶっ・・・・

俺 『あ゛ぁぁぁあ・・・・・いきそう・・・・』
鏡子『んはぁっ・・・・あぁあぁっ!ああっ!あっっっ!』

蓮田の膝裏を押さえつけて、動きに加速を付けると、次第に絶頂が見えてきた。
俺は今まで一番早いであろう動きで彼女を攻めた。
彼女もそれに答えるように、俺の腰に両足を絡めて、膣をきゅきゅきゅっっと締め付けてきた。

鏡子『あぁんっあぁっあぁあぁぁぁぁあぁあ!!』
俺 『あ゛〜〜〜いくっ!』

射精のギリギリまで俺は激しく腰を振り、限界を感じたところで、
俺は彼女の腹に射精した・・・・つもりだったんだが

びゅっ!

鏡子『ひゃぅ!』

勢いがありすぎて、蓮田の顔にかけてしまった・・・・・
右頬にどろっとした精液がかかり・・・・蓮田の顔のエロさに磨きがかかる。

鏡子『はぁ・・・あつ・・・・ぃ』
俺 『わりぃ・・・顔にだしちまった・・・・』
鏡子『・・・大丈夫・・・うん・・』

・・・・そのまま俺たちは愛液や精子の臭いが充満する部屋で、二人並んで仰向けになった。

鏡子『絶対・・・・・だから』
俺 『・・・・・・どうした?』
鏡子『絶対来年の今日も・・・ここでえっちするんだから』

そう言って蓮田は俺の手を強く握った。
今ここで強く返事は出来ない代わりに、俺も彼女の手を握り返し、それに答えた。

【11】追憶 1/20
何年前だったろうか。

俺は大学に入学し、解放感からアルバイトをはじめることにした。
中学、高校と男子高に通い、女子とまともに口をきけなくなっている自分に気付いた俺は、
Mでバイトをはじめることにした。
時給は安かったけど、女が沢山いた。
ほとんどは学生だったけど、時には元OLとか、主婦もおり、
女に慣れるには適当な環境だった。
進学校を出て、一応名の通った大学に通っていた俺は、バイト先では余り相手にされなかった。
バイト命の香具師が何人もいて、彼らは女に不自由していなかったけど、
一応授業に真面目に出ている俺は、どちらかといえば浮いた存在だった。
それから女への接し方もわからなかった。今から思うと実に下手だった。
女からモーションをそれとなくかけられていたことが何回もあったのだが、
その時はそうと気付かず、なぜ彼女はこんな事を言うのだろうと訝しく思ったものだった。

バイト命は、やがてMに就職してゆく。俺はそんな道を歩きたくなかった。
授業に出て、剣道部で稽古して、空いた時間にバイトに入る。
そんな毎日だった。

バイトが2年目にもなると、新人の教育を任されたりするし、時間外で
スタッフと打ち合わせをしたりする機会が増える。
俺はトレーナーとして新人の教育に当たりながら、堅物を通していた。

バイト先の数名の主婦は、一応30代前半までだった。
接客もするので、若いほうが良かったし、40代で断られている主婦が
何人もいた。バイト熱心ではなかった俺だが、主婦には比較的受けが良かった。
俺みたいな若者が、女を幸福にするのだと言ってくれたりした。
俺は主婦のうち、3人と仲よくなっていった。
彼女達と、打ち合わせたりする機会が多かったから。

また、俺は若い子達に受けるような会話ができなかった。
仕事に関してじっくり打ち合わせることならできたけど、冗談を
言ったりできなかった。
また、若い女性と親しくなれない、バリヤーの様なものも感じていた。

その点主婦は、俺にとって女というより、姉さんのような感じだった。

話をしているうちに、時にはエロッぽい話になることもあった。
そんな時は、どぎまぎしてしまい、視線をそらせて黙ってしまう俺だった。
そんな俺を主婦達は見て笑った。

その一人はSさんという主婦で、36歳だった。
21歳で結婚し、双子のお母さんだった。
ご主人は大手商社に勤めており、カッコ良くとてももてるらしい。
Sさんは略奪されるように結婚し、あっという間に妊娠、出産。
双子を必死で育てて、ようやく外で仕事ができるようになったのだという。

そんなご主人から略奪されるのだから、彼女も魅力的な女性だった。
小柄で痩せているが、胸は迫力で、柔らかく制服を盛り上げていた。
丸顔で、整った顔つきで、お店にも彼女目当てで来るお客がいた。

お客が来るのは当然と思うかもしれないが、ファストフードのお店で固定客がつくのは
結構珍しい。その人は彼女の列に必ず並び、ある時手紙を彼女に渡したという。
そして、彼女が主婦であるとわかってがっかりしたのだろう、やがてお店に来なくなった。
彼女は独身と思われても不思議のない、生活感がなく若く見える人だった。

彼女とすれ違うとき、彼女は視線を僕から外していたが、身体が僕にぶつかりそうに
なることが度々だった。だが惜しいことに、僕はその都度よけていた。
一度、すれ違う彼女の手の甲が、僕のあそこに当たったことがあった。
僕は慌てて彼女を見たが、黙って彼女は歩いていった。

忙しい時の厨房は、戦争のようなものだから偶然だったかもしれないと思った。
あの時の手の感触は未だに記憶に残っている。

Mでは、時々飲み会が行われた。僕は余り参加しなかった。
しかし、俺が内心好意を持っていた子に誘われたので、参加してみることにした。
試験が近かったのに、よく参加できると思うくらいバイトが参加している。
酒が回ってきて、席を各々変わりはじめる。
ここで秘められていたカップルらしきものが浮き出してくる。

俺を誘ってくれた子は、別の男と話し込んでいた。俺は内心がっかりしながらも
友人と話していた。その時、フと視線を感じ、見るとSさんが僕を見ていた。
彼女は何となく浮いてしまっている感じだった。仲の良い主婦達が参加していなかった
からだろうと思った。主婦はご主人と子供の世話で、夜は出てこられないことが多い。

俺は、話の区切りを見つけてトイレに立ち、帰りに彼女のそばを通った。
「Mさんはどうしたんでしょうね?」と彼女と仲の良い主婦の名前をあげて話しかけた。
「座って・・・」と言われ、「じゃあ」と俺は隣の空いている席に座った。

座った瞬間、彼女の膝が僕の膝にぶつかってきて、片手が僕の片手の上に
重ねられた。一見柔らかそうな手なのに、実際は水仕事でがさついた手だった。
彼女は酔っているのかな、と思った。
とりとめのない話をして、お開きとなるとき、彼女から「家まで送って・・・」
と甘えたような声で言われた。

今の俺なら、送り狼になるだろうが、その時俺は童貞だった。
チャンスも何も、分からなかった。
女づきあいの勉強などしなかったし、そんな軟派な友人もいなかった。
法学部だったので、試験が近いと気もそぞろだったこともあり、
彼女の近所のバイトに、彼女を送ってあげて欲しいと伝えてしまった。
その当時は成績が就職先にひびく時代だったので、気が気ではなかった。
試験が終わり、久し振りにバイトに入った俺に彼女は笑いかけながら、
「振られちゃった」と言った。目は笑っていなかった。
ある時、休憩室で二人きりになった。彼女はトイレを掃除していた。
時間があると仕事をする勤勉な女性だった。ドアが開いており、お尻がこちらを向いていた。
彼女はその姿勢のまま僕を振り返り、「色気あるかな?」と聞いてきた。
僕はその時スケジュール表に目を落としていて、言われて振り向き、
突き出されたお尻を見た。
「充分に」と答えたが、それでも彼女に欲情しなかったのが我ながら不思議だった。

今から思うと、彼女を性の対象として見ていなかったんだろう。
若い子から同じ事をされたら、多分理性のたがが外れていたと思う。

ある日、帰る時間が一緒になった。着替えて休憩室から出るのも一緒。
階段を並んで下りながら、喋った。二人は二の腕がこすれ合うくらい近かった。
ふと彼女から切り出してきた。
「今度飲みに行かない?」「いいっすよ」「約束よ」「分かった」
俺は約束したのが少々重荷だった。
二人だけよりも、と思い、一緒に友人を誘うことにした。
友人には彼女がおり、可愛い理解のある子だった。
ダブルデートのような形になる。

近場で呑むのは、どこに目があるか分からない。
少々危険な雰囲気も感じていたのだろう、電車で1時間の渋谷で待ち合わせることにした。

彼女との待ち合わせ時間を友人達より30分早めておいた。
事前に色々話をして落ち着きたかった。
彼女はニコニコしながら待ち合わせ場所にやって来た。薄手のワンピースが
似合っていた。
「電話がなかなかなかったので、今回も振られたかと思ったわ」
「すいません。実は友人カップルも一緒になるんです。いいでしょ」
「うん」彼女はにっこり頷いた。
驚いたことに、ご主人も今日のことを知っているという。
天真爛漫というか・・それを聞いた俺も、動揺も何もしなかったのだから・・・
今から思うと、何ということだったか。

友人カップルと合流し、行きつけの飲み屋で軽くこしらえておいてから、ディスコに行くことにした。
当時は、ディスコが流行っていた。
行くと、彼女は初めてらしく感動している。それを見て可愛いと思った。
踊っているうちに、友人カップルにムードが出てきてしまい、2人で
外に行きたいという。ホテル街にしけこむのだろう。
「悪いな」「ああ、悪くないから好きにしな」
彼らは出て行き、おれとSさんが残された。
2人で水割りをちびちびなめながら、とりとめもないことを話した。
「わたし、今日は独身なんだ」「今日だけ?」
「そう、今日だけ」「お酒、強いんだね」「もう酔っちゃった・・・・」

【12】追憶 2/20
俺はディスコで踊るのが好きだった。
一晩中踊っていて、翌日足が動かなくなったこともある。
忙しく、滅多に行けないので、たまに行くと踊りまくった。
が、今回は余り踊れない。一緒にいてあげないと、彼女がかわいそうに思えたし、
色々バイト先では聞けないことも聞けたし、話が楽しかったのもある。
それでも踊ったけどね、彼女は踊る俺を見ていた。
しばらくすると、チークタイムになった。俺はドリンクと軽食を持って
彼女の隣に座り、自然に肩に手を回した。思いの外細くて、骨が俺の腕にこりこり当たった。
襟元が柔らかいワンピースから、豊かな胸の谷間がうっすらと覗けた。
そのまま話し続けた。いつの間にか彼女は俺に寄りかかり、俺の肩には
彼女の頬がくっつく感じになる。
次のチークタイムになったとき、彼女が「一緒に踊ってよ」
「いいの?」「だって、誘ってくれないんだもん」

俺は少々汗をかいていた。
「服が汗で濡れているけど、いいの?」
「うん、いい」
手と手を取って、お互いに触れるか触れないかの距離を保って踊りはじめた。
最初は、彼女の胸が俺の胸にかすかに触れる程度だったのだけど、
段々密着してきて、最後は胸がぴったりと俺の身体に密着した。
俺からは近づいていないので、彼女から近づいてきている。
胸は柔らかかった。彼女の手はいつの間にか俺の背中に回っている。

この時のことは、余り覚えていない。
彼女は俺の反応を楽しんでいたのかもしれないと、今では思う。
こちらは興奮の余り、頭に血が上ってしまい、それでも落ち着いた振りを
演出し、彼女をリードしようとしたのだけど、どうにもこうにも支離滅裂になってしまった。

揚げ句の果てに、俺は興奮の余り吐き気がしてきてしまい、もう駄目だと思ってしまった。

席に戻ったとき、彼女は俺の腕に自分の腕を巻き付けた。
俺の腕は彼女の胸に押し当てられる形になり、俺は自分が自分で無くなったように感じた。
俺は彼女を見つめて、「そろそろ出ようか」
彼女はあかんべーをした。「ごめん、出たいんだ」

外に出て、涼しい空気に触れると少しは吐き気も収まった。
ネオンが光る道を、たくさんの人が流れてゆく。
2人でぶらぶらゆっくり歩きながら、渋谷の駅に向かった。
お互いに無言だった。何を話せばよいのか、沈黙に焦りながらも
どうしてよいのか分からなかった。

今まで女として意識していなかった彼女が、
いきなり女として俺の前に現われた感じ。童貞の俺はどうしてよいのか
さっぱり分からない。その時、俺は勃起していたのかどうかすら思い出せない。

駅に余程近づいたとき、彼女は俺に向かってほほ笑みかけた。
「もう少し歩かない?」
俺は黙って頷いて、歩く方向を変えた。ホテル街へ。

彼女が俺にあの時声を掛けなければ、そのまま駅から電車に乗って
以前と変わらない日常を送ったことだろう。

だが、俺は彼女と歩む方向を変えてしまった。
彼女もその意味は感じ取っていただろう。坂をゆるゆると上りはじめる。
彼女は無言で、目は真っ直ぐ前を見ている。

腕は、どうしていただろうか、彼女の腕と組んでいたようにも思えるし、
肩に回していたかもしれないし、あるいは手をつないでいただけかもしれない。
はっきり覚えていない。

ホテル街にいつの間にか入った。
いくつものホテルの玄関をパスした。黙って通り過ぎた。

俺の心臓は早鐘のように鳴って、ゆっくり落ち着いたふりして歩くのが苦痛だった。
でも、どうしてよいのか分からない。
分かれ道で、2人一緒にふと立ち止まり、彼女は「向こうの道に行こうか?」と俺に話しかけた。
俺は、その時目の前にあったホテルの入り口に目を留め、
「入ろうか?」 すると彼女は、「厭!」「厭!」
激しい拒絶の言葉だった。
駄目かと思いながらも、俺はずんずん入っていった。
手は放していた。
彼女は「駄目、厭」と言いつつも、俺の後について入り口に入ってきた。

童貞の真面目男に、ホテルの知識などあるわけがない。
入って途方に暮れたが、とにかくホテルの人に案内を頼む。
ホテル代が予算内であってくれたら良いのだが・・・

痩せたおばちゃんが案内してくれた。Sさんは「イヤだ・・・恐い・・・・」
と言いつつもついてくる。
部屋の前で、おばちゃんが「ごゆっくり」と言ってすたすた歩いてゆく。
こちらをまるで無視している目だったが、その方がこちらとしては気分的に有難かった。
部屋に入って、一応辺りを見回し、部屋の作りなどを確認する。今のラブホと
違って、ふつうの家のような造りで、布団は別部屋にあった。

ソファに座って、彼女を隣に座らせる。俺はお茶を入れて落ち着こうとした。
お菓子を食べて、「おいしいよ」と彼女に勧める。
彼女は明らかに息が上がっており、「ねえ、止めよう、止めようね」と言ってきた。
それも、膝を俺の膝にくっつけるようにして、両手を俺の膝の上において言う。
俺は彼女の両手を握り、ふと前を見ると、鏡がソファ全体を写していた。
俺は黙って、彼女の髪をなぜながら、彼女の顔をこちらに向けた。

彼女は、イヤ、イヤとかぶりを振りながらも、俺は彼女に抱きしめられていた。
キスは上手くできなかった。唇を合わせても、イヤイヤと逃げてしまう。が、
突き放されるわけでなく、俺は彼女に密着していた。

目の前の鏡に、俺と彼女の姿が映っている。彼女は大きく胸を突きだして
深呼吸しながら、手足を軽くバタバタさせていた。俺はどうしてよいやら分からない。
突き出された胸を服の上からもみしだいた。柔らかい。
彼女は「ヒッ」と声を出して、固まってしまう。

「止めて、お願い、止めて」と彼女は哀願する。
「今なら許してあげる、ね、貴方を許してあげるから、ここで止めて!」

後で聞いたのだが、彼女はご主人しか知らなかった。
好きな人とキスしたことはあるのだけど、そこまでだったらしい。
本当に当惑していたのだろう。

【13】追憶 3/20
鏡に映ったsさんの姿を俺は見つめた。
俺に服の上から胸をもまれ、太ももをなで回されて、足をバタバタさせて身もだえしている。
俺はこれから先、どうすれば良いのか分からなかった。
受け入れられていないが、拒否もされていない。本当にイヤなら、突き飛ばすなりするだろう。
しかしそれもない。

とりあえず、俺は胸の辺りのはち切れんばかりのボタンを外し、上からのぞき込んだ。
大きな胸だった。痩せているのに、アンバランスなほど重量感豊かな胸が
ブラジャーの間にくっきりと谷間を造り、身もだえと一緒に揺れていた。
俺は母親以外の女性の胸をこんなに身近に見るのは初めてだった。
バイト仲間が噂していた胸が、俺の目の前にあった。

「ずっと好きだったんだ」
Sさんは「止めて、止めて」と言い続け、「私のことを好きなら止めて」
「愛しているよ」
「貴方は私の身体が欲しいだけなのよ」
「心も、身体も好きだ」
「ああ・・・・」

俺はブラジャーの上から胸を触り、その感触にうっとりした。
遂にブラの中に手を滑り込ませた。感動の一瞬だった。
母以外の初めての胸だった。乳首を見つけ、ころころとつまんだ。

「う・・・ふん・・・・」
ため息とも吐息ともつかない変な息をして、彼女の抵抗は少々弱まった。

俺はソファから立ち上がった。彼女を抱きながら。抱き上げられなかったので、
小脇に支えるようにして、布団の部屋へ向かった。
彼女は身もだえしながらも、俺に引きずられるかのように、イヤイヤしながらも
俺に運ばれて行った。

敷いてあるダブルの布団に彼女を優しく投げ出した。
彼女はこちらをきっと見つめ、俺の胸をドカドカと叩いた。
だが、痛くもかゆくもなかった。力では圧倒的にこちらが上だ。
彼女を押し倒し、首筋から口づけをしていった。

そうしながらも、手を動かしてベルトを外し、スカートをたくしあげる。
彼女は足をバタバタさせた。「イヤ、イヤよ」と言いながら。

ストッキングとパンティが目の前にある。手を触れてよいものかどうか
迷ったが、すっと体を入れ替えて、両手でストッキングを掴んだ。
「破いてはいけない」とできるだけ柔らかく、ストッキングを外す。
丁寧にできたのは、彼女の抵抗がきつくなかったからでもある。
足はバタバタさせていたが、ストッキングが破れるほどではなく、
身体は跳ね回っていたが、力任せではなかった。

ストッキングの後はパンディだったが、すぐには手を出せなかった。
それよりも、ボタンを全部外してゆくことにする。
これには結構手間取った。彼女は暴れていたから。だが、外し終わったとき、彼女の身体がはっきりと見えたとき、
抵抗が弱まってきた。俺ははっきり見た。
服を脱がせやすいように、彼女は自分の身体を動かした。

俺はパンティーに手をかけた。そして一気に引き下ろした。
彼女の足はバタバタ動いていたが、如何にも弱々しかった。
初めて見る女性自身。毛は薄かった。俺の目線は上から下へだったので、
性器自体は見えなかった。
俺は信じられなかった。俺はおののいていた。
手をあそこに延ばした。指が股間に行くと、そこは熱くびしょ濡れであった。
熱湯に手を触れたような感じがして、俺はびくっとして手を引っ込めた。
ブラのホックを外した。彼女はイヤイヤと言いながら、俺が外しやすいように
姿勢を決め、動きを止めてくれていた。もはや嫌々は言葉だけだった。
単なる発音で、意味を持っていなかった。
ブラを外した直後、俺は乳首に吸い付いた。童貞の男にとって、
あそこよりも乳房に引かれるのではないだろうか。母親以外初めての乳房だ。
俺は夢中でなめ回した。薄い色の、柔らかい乳首だった。母親のそれとは大分違っていた。

彼女の抵抗は完全に止んだ。

俺は自分の服を脱ぎ捨てた。肌と肌で触れ合いたかった。
服を脱ぎ捨てて初めて、自分の息子が痛いくらいにエレクトしていることに気付いた。
彼女はじっとしている。身体は上を向いて、顔は横に向け、目をつむっていた。

今の俺なら、じっくり愛撫をするだろうが、その時はそんな余裕はなかった。
もう一度乳房に吸い付いた。片方の乳房をもみながら、乳首をつまんだりして
その感触を楽しんだ。彼女は「ふむむ・・・」とうめくような声を出して
深呼吸した。

乳房の感触で意外だったのは、乳腺がごりごりと感じられたこと。
柔らかいだけではなかった。

俺は、彼女の足を動かした。こちらの思い通りに動く。柔らかく脱力している。
彼女の足を左右に広げ、股の付け根に向けて身体を沈めた。
彼女ははっと目を開けて、直にとろんとした眼差しになった。「はうっ」という
声にならない声が上がった。

信じられないが、入ったのだ。
暖かくぬるぬるした感触が息子を包み、俺はしばらくじっとしていた。
どこまでも奥深く入ってゆくようにも思えて、思いきり突き込んでみた。
恥骨と恥骨がぶつかった。

童貞は腰の使い方が違う。
その時は、両手で身体を支え、前後にゆする感じでしかできなかった。
決して上手くはないし、なかなか射精にも至れない。それでも俺は夢中だった。
彼女はとろんとした眼差しでこちらを見つめ、「何故なの、何故なの」と
繰り返していた。そのうちに「うん、うん」というか、「あ、あ」というような
声を出しはじめた。
彼女は布団の端を握りしめたり、俺の背中に手を回して爪を立てたりした。
やがて、「お願い、出して、」と言い始める。俺の腕に噛みついたりして、
首を左右に振り、乱れはじめた。
俺はあまり感じなかった。童貞を失ったことに感激はあったけど、
射精にまでは至りそうになかった。
首筋にキスをしたり、乳房をもみながら動いた。汗だくだくになる。
腕で身体を支えていたので、自然に腕立て伏せのような形になっており、
腕も少々疲れた。


【14】追憶 4/20
一瞬体を入れ替えて、女性上位にさせた。
彼女はゆっくり動き、俺に口づけをしてくる。最初は、唇を合わせるが
口を絶対に開かなかった彼女だった。が、その時には口を開き舌をからませてきた。
そのことが俺を感激させた。俺の唇の左に、右に口づけをして、おもむろに俺の
顔を両手のひらで挟んで、ディープキスをしてきた。

彼女の腰は動き続け、乳首が俺の胸に擦れていた。
「愛してる?」「ああ、愛している」「本当に?」「本当に」
「愛しているって言って」「愛しているよ」「もっと言って」「愛している」
と、言葉の愛撫が続いていた。

「う、う・・・」俺が目をつむってうめくと、彼女は「お願い、出して」
と言って来る。

さっきまでの感覚と違い、射精への階段を上りはじめた。
キスが良かったのか、そこでカチリとスイッチが入れ替わった感じ。
俺の顔がゆがむ。彼女はますます腰を早く動かしてきた。
「気持ちいい、お願い、出して、ね、お願い」
俺は両手を伸ばして彼女の乳房をわしづかみにして、しばらく堪えていた。
が、遂にトリガーは引かれた。

彼女の体内に、いつまでも拍動が続き体液が注ぎ込まれる感触が続いた。
彼女はぐったりと俺の身体の上に崩れ落ちた。しばらくそのままの姿でいた。

若かったのだろう、俺は一度あれだけ発射していたのに、息子はいきり立ったままだった。
インサートしたまま、彼女は俺の身体の上にぐったりと横になっている。
俺の乳首を彼女は舐めたり、指先でなぞったりしていた。
俺は息子を動かした。力を入れ、ぴくりと動かしたのだが、彼女は同時に敏感に反応した。
クイ、と腰が持ち上がるのだ。未だ感じ続けているようだった。

落ち着いて精液を洗い流し、2人してとりとめもなく語り合った。
彼女とご主人は、お互いに干渉しないようにしているとのこと。
ご主人とのセックスが余り好きでないことなど、しんみりと話してくれた。
恐らく、ご主人は浮気をしているのだろう、が、それは聞かなかった。
話をうんうんと聞いてあげるだけだった。
が、俺の手は彼女の乳房をまさぐり、乳首をいじりながらの会話だった。

段々彼女の声が上ずってきて、俺の手を乳房から払いのけ、「また欲しくなっちゃうでしょ」
俺の息子が未だに元気なのを見て、両手で包み込み、「素敵・・・」と言ってくれた。
俺は無言で彼女を押し倒し、再び挿入した。「はあっ」と彼女はのけ反った。

今度はこちらも落ち着いていた。腰の使い方も、少し分かってきた。
しっかりと抱きしめながら、ディープキスをしながら、腰を使った。
彼女は俺の背中に爪を立て、後で見たら傷が幾つもついているほどだった。

「愛してる?」「うん、愛している」「離さない?」「ああ」
唇を放してそういう語り合いをして、またディープキス。

今度は雑誌で見たことのあるバックをしてみたかったので、四つんばいに
なってもらった。初めて彼女のあそこが俺の目の前に広がった。
少々黒ずんでいて、中がピンクで、ぬらぬら濡れていて、ひくひく動いていた。

俺は後ろから息子をあてがった。彼女は、歯を食いしばりながら待っていて、
俺の亀頭があそこに触れた途端、強い勢いで俺に尻をぶつけてきた。
早く欲しかったのだろう、尻をぶつけるように俺を迎え入れ、俺の身体に尻を押し付けた。
深く深く、これ以上入らないくらいに。

しばらく動いた後、再び正常位で抱き合った。フェラやクリニングスはしなかった。
そんな気になれなかった。また、おれたちの時代は、AVなどなかったから、
そんなテクニックは知らなかった。
タダ、これ以上密着できないくらいくっついて、彼女のあえぐ口を口でふさぎ、
お互いの唾液を飲み込みながら、獣のように汗をかきつつ交わった。
上になり下になりして、再び女性上位で俺は射精した。

ホテル代は少々足りなかった。時間オーバーしていたのだ。
彼女が俺の手を押さえて、払ってくれた。
「借りておくよ」という俺の言葉を、彼女は唇で塞いだ。
鏡の前で髪を梳く彼女は、不思議なくらい落ち着いていた。女になっていた感じ。
下着を着たりする着替えを、恥ずかしいといって俺に見せてくれなかった。
帰りの電車の中ではお互いに無言だった。
彼女を見つめると、ふと視線が僕に上がり、視線が合うと慌てて目をそらした。
彼女は少女のようになってしまっていた。
彼女の目を見つめると、充血し、潤んでいた。セックスの後の女の目が
分かるようになったのはこの時からだ。
彼女はバイト先では良く働き、重要な仕事もしていた。
本社に研修に出かけたり、女子のバイトの元締め役もしていた。
バイト仲間の間では毅然として振る舞うところもある彼女だったが、
俺と2人きりになると、少女になってしまった。

休憩室でも、他のクルーがいると俺達はまるで相手を無視していた。
2人きりになると、俺は仕事をしている彼女の後ろに近づいて、首筋を
指でなぞったり、柔らかくバストに触れたりした。彼女はしばらく我慢して
デスクワークをしているが、そのうちにため息をついて俺にもたれ掛かってくる。
他のクルーが来たらぱっと離れるのだが、随分スリリングだった。
俺は彼女を抱きたかったし、彼女も恐らく濡れていただろう。
彼女から家に頻繁に電話がかかってくるようになってきた。
母は少々不審に思い始めたようだったが、仕事の話と護摩化した。
また2人だけで会いたい、と向こうから何度も言われ、
仕方なく俺のアパートに呼ぶことにした。

俺は自宅にもいたが、近所にアパートを借りていて半分独立のように
生活していたのだ。

彼女を下宿に呼んだ。
男の部屋だから、殺風景なものだが、彼女は物珍しげに部屋を見回していた。
俺は紅茶を入れて、買ってきていたケーキを出した。彼女とは向かい合って座った。

彼女の肉体が目の前にある。急ぐことはない。
彼女はどこか反応がトンチンカンで、息遣いが少々荒かった。
リラックスしていたのは俺の方で、彼女は普通でなかった。
とりとめもない話をし、時間が流れていった。

彼女がカップを洗ってくれるという。
小さな流しだが、一応備え付けてある。

彼女がカップを洗い始めた。俺に後ろ姿を見せている。
洗う動作がどことなくせわしげで、緊張しているようだった。

【15】追憶 5/20
俺はそっと立ち上がり、彼女の肩にそっと両手を置き、そのまま抱きしめた。
そして、胸に手を入れて乳首をまさぐった。
「ヒッ」彼女は声にならない声を上げて、身体を堅くした。が、すぐに柔らかくなった。

彼女は緩やかに俺の手をはねのけようとする。
その手の力は段々弱くなり、逆に俺の腕に爪を立て始める。
心地よい痛み。
俺は柔らかく力を入れ、彼女の重心を奪い、身体のバランスを崩す。
そのまま、床にそっと押し倒す。
彼女は「止めて、止めて、・・・・・」と首を振りながら、俺に胸をもまれ続ける。
彼女は言葉の愛撫を好んだ。言葉を聞き、それが繰り返されると
どんどんヒートアップしてゆく。
「愛している」「素敵だよ」「素晴らしいよ」「貴方は最高の女性だ」
書いてみると、歯が浮くような言葉だが、彼女は「本当?」と何度も聞き直し、
こちらが繰り返すたびにぬるぬるに濡れてゆく。

スカートを脱がせ、薄手のシャツを脱がせ、下着だけにしたとき、
俺の心はときめいた。

彼女は「ああ・・・」と両手で自分の顔を覆った。
俺は急いで敷布団を敷き、手早く裸になった。
息子はいきり立ち、痛いくらい。俺は彼女を抱き上げて、布団に運ぶ。
彼女は素直に運ばれた。

仰向けに寝ている彼女のブラのホックを外すため、背中に手を入れると
彼女は背中を浮かせた。ホックは直に外せた。
彼女はパンストを履いていなかった。パンティを脱がしたとき、
パンティに愛液が糸を引いていたのを俺は見た。

食器を洗った濡れた手のまま、彼女は俺の腕の中にいた。
蛇口から、糸のように水が流れ続けている。

俺は、彼女の女性自身をのぞき込むことは最後までしなかった。
一瞬見えてしまったことは何度もあったが。
指を入れたことは一度だけ。それも、彼女から「イヤ、イヤ」と言われ止めた。
なめたこともなかった。
彼女は俺の息子を触ってくれたことはしばしだったが、決して口に含もうとしなかった。
気持ちが悪いというか、俺達の世代はそういうタイプが多かったようだ。
一種の美学というか、何でもありではなかった。
その代わり、言葉の愛撫をはじめとするメンタルなものには、じっくり労力をかけた。
優しく身体をなでさすり、首筋や耳の後ろなど丁寧にキスをしていった。

彼女は俺の息子を、玉の袋を優しくなで回してくれた。愛おしげに。
触れられる快感と、丁寧に愛撫される嬉しさに、俺は深い満足を覚えた。

さて、顔を覆っていた彼女は、「ああ、ああ・・・・」と言いつつ荒い呼吸に
胸を波打たせていた。
乳首をなめ、髪の毛をなで、顔から手を取り払いキスをする。

彼女の乳首は柔らかかった。固くならない。マシュマロのように柔らかいまま
吸うと少しだけ伸びた。彼女は乳首が感じるらしい。びくりと震える。

俺は彼女の体内に入り込んだ。今から思うと、彼女のあそこは結構受け入れられやすかった。
挿入で困ったり、探したりしたことは一度もない。

俺が腰を使い始めると、彼女は「ふうん、ふうん」呼吸をし始め、
興が乗ってくると爪を俺の身体に立てた。腕といい、背中といい、

あちこちにひっかき傷ができた。言葉の愛撫は続く。
「素敵だ、愛しているよ、もう絶対に離さないからね」
「本当に?」「ああ、本当だよ」

正常位のまま俺は逝ってしまった。
彼女はぐったりとして、俺の隣にいる。今で言う中出しだ。
精液がドロリと彼女の膣からあふれ出す。
ティッシュペーパーでぬぐい取り、シャワーを浴びる。

良く妊娠しなかったものだと思う。

俺はクルー仲間には、二人の関係を知られないように心掛けていた。
彼女も最初はそうだった。
すれ違うとき、一瞬視線を合わせる。彼女の胸やお尻、二の腕が俺にチッとかすめてゆく。
後はお互いに知らんぷりだが、その一瞬に何かが通っていたと思う。
彼女はスターと呼ばれていた。休憩室に自分のデスクを持っている。
制服も、他のクルーとは違っていた。当然ロッカーも個人のものだ。
Mで彼女は相当信頼されていた。
俺は余りバイトに入らなかったが、連絡を取ることはできた。
休憩室の隣りにもう一戸部屋が借りてあり、そこは彼女が鍵を持っていた。
クルーも入れるが、鍵は持っていない。
俺は彼女の手伝いや打ち合わせで、2人きりになる時をその部屋でもった。
2人きりになると、俺達は隣あって座り、休憩室で休んでいるクルーに内緒で
打ち合わせや手伝いをした。彼女を触りながら。
頻繁に打ち合わせがあるわけではない。たまにある時、彼女は時には
ノーパンで俺の隣に座った。

彼女も結構スリルを楽しんでいたと思う。
月に2回ほどだが、一緒に飲みに行ったり、ディスコで踊ったりもした。
その後はホテルに入った。俺には余りお金がなかったため、
2回に1回は彼女がホテル代を持ってくれた。

彼女と付き合いだして、俺はマスターベーションをする必要がなくなった。
いつでも自由になる女体がある。
彼女は、家庭を壊すつもりはない。俺も、彼女の考え方に口を出さなかった。

4ヶ月が平穏に過ぎた。

平穏が崩れだしたのは、彼女の行動がエスカレートし始めたためだった。
ある時、クルーノートに詩が書いてあった。
クルーノートとは、クルーが思いを書いたり、今日あった出来事を書いたり、
色々書き込む雑記帳のようなもので、いつも机の上に置いてあり、
全員が読むことができる。

その詩は、一ページを埋めており、まさしく俺達の結ばれた夜のことを
デフォルメして書いてあった。
もちろん性行為の事までは書いていない。が、あの夜が如何に素敵だったか、
等々、詩の形をとって書き込んであった。

今でも思い出す。
詩の中の最後のあたりの一節

「社会が無かったら、道徳が無かったら、私を縛る太いロープが無かったら
貴方と一緒になれるのに・・・・」

俺は、それを読んで背筋が寒くなった。

この詩はクルー仲間で話題になった。
「これを書いたの、誰だ?」
ご丁寧に、筆跡鑑定を始めるやつがいる。
「Sさんじゃねーか?」
「この部分、どういう意味だ?」

【16】追憶 6/20
正社員のMgrは、流石に大人で「人生色々あるんじゃないか?」
俺も実はこの会話に加わっていた。
冷や汗を流しながらも、できるだけ自然に振る舞い、友の発言に相づちをうったりしていた。

俺は今まで彼女のことを聡明で、
自分の安定を壊さない程度に人生を楽しむ術を見つけた女性だと思っていた。
だから、俺にとっても都合の良い彼女だった。
しかし、そうでなくなってきている。

彼女と2人きりになった時、彼女に俺は問いかけた。
「どうしてあんな詩を書いたんだ?」
「さあ、なぜかしら」それから「ふふふ・・・」と笑った。
「皆、あれを見て、あることないこと詮索しているよ」
「やらせておけばいいんじゃない?」

話にならなかった。俺は、誰もいない時を見計らって、あのページを
びりびりと破り捨てた。

そういえば、兆しもあった。彼女は、バイト先で俺に突然怒りだすこともあった。
他のクルーには相変わらず愛想がいいが、俺に冷たかったりする。
理由で思い当たる節はなかった。

俺のふとしたしぐさや、仕事の進め方、特に新人の教え方など、
気にかかることがあると俺に突っかかってくるらしいというのは、後で分かったことだ。
俺は結構厳しいトレーナーだったし、仕事で甘えるのは嫌いだ。
技術というのは、厳しく教えられなければ身に付かない。

その厳しく接する姿が気にくわないと、怒りだすのだ。
が、それは彼女の職分を超えている。
事実、俺は店長にはほめられていた。

要は、彼女はバイト仲間としての一線を超え、俺に彼女が理想とする姿を演じて欲しくなったのだろう。
彼女は俺にひどく甘えてきたり、つっけんどんになったりと
俺は彼女に振り回されるようになってきた。

またある時は、休憩室の流しの前の鏡に、俺の名前とハート、それを貫く矢が落書きされていた。
ご丁寧にボンドを使って描いてある。
俺の名だから、がりがりと引っかいて30分位かけて綺麗にした。

後で彼女に「こんな事があって、困ったよ」というと、
彼女はクスクス笑い始めた。
俺が目で「君か?」と問い掛けると、彼女はあかんべーをした。
そして、俺に乗りかかってきて激しいキスをして、そのまま俺を抱きしめた。

それは、Mの休憩室の中だった。俺は彼女を優しく離し、唇をぬぐった。
口紅が付いてしまっているはずだ。彼女愛用の口紅の味が、俺の唇にこびりついていた。

彼女は36歳。19歳で結婚し、20歳で出産していた。
目の前にいる、未だ独身と言われてもおかしくない彼女に、
俺とそう違わない子供がいるなんて、不思議に思えた。
思わずまじまじと写真を見つめてしまった。

このように恵まれた生活の中、何が好みででMのバイトなどに入っていたのか。
そして、なぜ俺と不倫など始めたのか。

「寂しかったのよ」とぽつりと彼女は漏らした。

自分を無くして、子供達のためだけに生きてきた。子供達は健やかに育ち、
一応育て上げへの準備が整ってきたとき、彼女は失われた20代を思い起こしたのだろう。

今になって彼女の気持ちがわかる。
が、当時は分からなかった。彼女の感情の振幅の大きさに、俺は当惑していた。
突然べたべたと甘えてきたり、俺に冷たくなったりする彼女。

彼女を抱いているときは、彼女は従順だった。
彼女には体臭が余りなく、清らかな感じだった。
俺はマスターベーションをいつの間にかしなくなった。我慢していれば、
彼女を抱ける。そんな思いがあった。だから、抱くとなると一度に3発など、若かったな、と思う。

彼女はご主人に抱かれるのを好まなかったという。
それが俺には信じられなかったのだが、あの男前だ。浮気も相当だったのだろう。
俺との関係も、ご主人に対する復讐みたいな意味合いがあったのかもしれない。

が、いつの間にか、彼女は本気になり始めた。

言葉の愛撫を彼女は好んだ。これは、毎回そうだった。
愛の言葉を聞きたがり、それを聞くたび濡れていった。
俺は、時に冗談で聞いた。
「ご主人と別れる? 俺と一緒になる?」すると彼女は必ず左右に首を振った。
「そう、所詮俺は君にとって若い燕なんだよね」
彼女は申し訳なさそうに俺の髪をなでた。
が、後半になると、同じ質問をしても返事をしなくなった。
黙って俺の目をじっと見つめたり、視線をそらせたりした。
ノートの件があったのは、その頃だ。
彼女の心は揺れていたのだと思う。最初は遊びだったのだろうが。

そこで俺が彼女の心に応えてあげたら、どうなっただろうか。
が、俺は一歩引いた。
泥沼に引き込まれるような何か恐ろしいものを感じ、鳥肌が立つことがあった。

俺の生活で、Mはごく一部でしかなかった。
彼女の存在も、俺にとって都合の良い関係でしかなかった。
時に一緒に時間を過ごす。そして、セックスする。
彼女は若い男とデートできるし、俺も性欲を満足することができた。
俺のメインの生活基盤は大学で、部活もやっていたので非常に忙しかった。
3年になると、司法試験を受けることができる。
俺の友達は、司法試験目指して目の色を変えている人間が多かった。
俺も、受験を考えていた。受からなくても、勉強すれば成績は上がるし、
成績が上がれば、良い職場に就職すると事ができる。

【17】追憶 7/20
俺は部活を止め、町道場で剣術を学び始めた。
古流を教える道場で、古流は型を学び反復して身に付ける。
時間があれば、自主稽古できるので、受験生の俺には都合が良かった。

剣術の道場では、俺は真面目な修行者だった。
友達は作ったが、雑談を交わすぐらいでほとんど稽古終了後は帰宅し、
机にかじりついた。
稽古も、勉強につかれたときに素振りをしたり、型の練習をしたりで
時には汗だくだくになるまで反覆をしたりした。
道場には司法試験の受験生が数名いた。彼らは卒業後、研究室に所属し、
試験には毎年落ち続けていた。俺はああはなりたくなかった。
が、T大をはじめとする一流大卒が落ち続けているのを見ると、俺は自分に自信がなくなった。
道場に、可愛い子が入門してきた。
俺は、初心者クラスの指導も行っていたので(当時は)、彼女とはしばしば話をした。

彼女は親しげに俺に指導を求めてくる。俺は、できるかぎり彼女に教える。
それこそ手取り足取りだ。
足構えを直すには、太ももに手を触れ、構えを直すには手を取る必要がある。

俺はいつしか、稽古の帰りに彼女と並んで駅まで歩くことが多くなった。
会話は楽しかった。Mでは俺は浮いていた。余りバイトに入らなかったから。
俺がトレーナーでしごいた人間が、いつの間にかMが全ての人間になり、
MGRの卵になっていった。ということは、俺より上になっていったのだ。
自然、面白くなくなる。

道場では、Mちゃん(彼女の名)は俺を尊敬の目で見てくれていた。
といっても、一年早く入門しただけの先輩だったのだが。
Mちゃんは、幼児教育学科に所属し、幼稚園の先生になるのが夢といっていた。

いつしか俺はMちゃんとも仲良くなっていった。

俺は、Mちゃんの単なる先輩であった。
Sさんが俺の女性関係のメインだった。
が、俺には段々煩わしく、時には恐ろしい人間関係になりつつあった。

俺は、ある日Mちゃんを誘って、飲みに行った。
といっても、金のない俺は居酒屋に誘うくらいしかできなかった。
「T」という、行きつけの居酒屋があった。そこで、彼女をしたたかに飲ませた。

余り呑めないと言っていた彼女が「わたしを酔わせたいの?」と聞いて
グラスを口に運んだ。
「ああ、酔ったら家まで連れて行ってあげるよ」その時は俺には下心はなかった。
本気でそう思っていた。

遅くまで飲んで、彼女を電車で送った。車中、彼女は俺の腕にしっかりとしがみついていた。
胸の弾力が俺の肘に押し当てられる。俺もしたたかに酔っていた。

彼女の自宅がある駅についた。さびれた駅で、かなり暗い。夜11時を過ぎていた。
俺は終電車の時間を確認した。後30分ほどだ。俺は、計算をしていた。

彼女を自宅まで歩いて送ってゆくことにした。
暗い道だ。ゆっくり歩いた。彼女は俺に寄り添ってくる。
俺は意識して、暗がりを歩いた。周りに人はいない。住宅街だ。

突然、俺は彼女の型に手を回し、首をこちらにひねって、口づけをした。
彼女は嫌がらなかった。一瞬のことだった。

そこからどうしたのだろうか、俺達は林の中の道を歩いていた。
周りには誰もいない。

「今の僕を、何と言うのでしょう?」
「ふふ、送り狼」
「嫌かい?」
「ううん、ちっとも」
俺は彼女を抱きしめ、胸といい、お尻といい、彼女をなで回した。
彼女は逃げなかった。俺に体重をもたれかけた。パサ、と音がした。
彼女のバックが、草の上に落ちた。

時間を確認すると、終電車の時刻は過ぎていた。
「終電車が、行っちゃった」俺が言う。
彼女は「エ、そう、ごめんなさい、どうしよう」

俺は、「どこか泊るとこない?」と聞いた。
彼女は「分かんないよ、私そんな事に詳しくないもの」
「じゃあ、ラブホテルとかあるかな、そこで泊ってもいいかな」
「なら、一件知ってる」

彼女に案内してもらい、けばけばしいラブホテルの門をくぐる。
俺は彼女に「一人で入るのは変だから、一緒に入ってくれない? 直に帰っていいからさ」

「うん・・・・・」彼女は躊躇したが一緒に入ってくれた。

けばけばしいラブホテルは、室内もけばけばしかった。
俺はソファに彼女を座らせた。「すこしなら、ゆっくりできるかな?」
水を彼女に飲ませた。俺も、同じコップで水を飲む。

「フー、酔ってしまったね」
彼女は無言だった。

俺は彼女の隣に座り、髪をなぜ始めた。
柔らかく、耳の後ろをなぞったり、うなじをなぞったり、愛撫した。

道場でいつも真剣に俺を見つめ、指導を受けていた彼女の目が、
真っ直ぐ前を見て、身体は固まっている。
つぶらな瞳だった。ショートヘアで、丸顔。
どちらかというと肉付きが良くて、俺の好みだった。
身長は156センチ。余り素質はなかったが、俺は丁寧に教えていた。

Mちゃんは、道場のほかの数名からも好かれていた。
笑顔が可愛い子だった。俺も彼女を可愛がっていたのだが、妹のような感じだった。

実は俺もその時大分酔っており、こんな状況になるのは予想していなかった。
躊躇する気持ちもあったが、彼女の胸のボタンを外し始めても抵抗されなかったことで、
理性のたがが外れてしまった。

【18】追憶 8/20
彼女は鳩胸だった。外見ほど乳房にボリュームはなかった。ブラの中に手を入れた。
固い乳房だった。
彼女は、「キャ・・・」と言いつつも首をすくめ、逆に胸を張り出すように背を反らせた。

上着を着せたまま、ブラを外した。
スカートをはかせたまま、太ももをなで回し、パンティの中に手を入れた。
Sさんほどではないが、濡れていた。パンティにしみができていた。

俺は彼女を抱きしめ、あちこちを触りまくった。
彼女はもだえながら「何もしないって、言ったじゃない・・・」
と俺に訴えた。俺は確かに、そういった。

俺の動きが止まった。「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ」
俺は謝った。今から思うと、何というばか正直。

彼女は、俺の手から逃れて、ふー、とため息をついた。
乱れた服を直すでもない。

最初、俺を彼女は見ようとしなかった。が、少しして視線が合った。
俺は軽くほほ笑んだ、彼女はにっこりして、視線をそらせた。
合意の合図と俺は取った。

彼女を抱き上げ、ベッドに運んだ。彼女は抵抗しなかった。

Mちゃんは、抵抗しなかった。
ベッドに横たわり、服を脱がされるままになっていた。
遂に彼女を全裸にした後、俺も裸になった。彼女は横を向いて、身体は上を向いていた。

俺の二人目の女性。
Sさんとの違いに目を見張った。Mちゃんは19歳。
身体は、Sさんに比べ固かった。Sさんは実に柔らかく、ただ今にして思えば、
身体の衰えから来る柔らかさだったと思う。
それに比して彼女の皮膚は、触れると弾き返されるような弾力があり、驚かされた。
体臭は少々きつかった。ほとんど匂いのないSさんに比し、わきの下などツンと来る匂いがあった。

俺も大分酔っていたのだろう。そのあたりの経過はよく覚えていない。
俺が触っても、なでても、彼女は歯を食いしばってじっとしていた。言葉をかけても反応しない。
ただ息遣いがあらかった。

彼女の秘所に指を伸ばしてびっくりした。
濡れてはいるのだが、入り口に何やらある。こりこりしているというか、変な感じだった。
Sさんには無い感じ。それが何だか分からなかった。
愛撫を続けたが、女性の身体は人によって随分違うものだと思わされた。

乳首にせよ、Sさんと彼女では大分違う。
彼女の乳首は触れると一瞬にして堅くなり、ツンと立った。
俺は乳首を吸い、ディープキスをする。彼女はされるがままだった。

遂に俺は彼女の両足を抱え込み、秘所に亀頭をあてがった。
両足を抱え込んだのは、彼女が両足を開こうとしなかったからだ。ツンと、亀頭を彼女にいれた。
彼女は「痛い!」といって、身体を反らせた。俺は、「落ち着いて、落ち着いて」と伝えながら、
彼女をなで回し、彼女の尻が布団に着いたら再び少し挿入した。

すると直に「痛い!」と再び小声で叫び、腰を浮かせた。
もしかすると処女だったのだろうか。
俺達はそんな話をしたことが無かった。当然、処女だの童貞だの話題に上らなかった。

彼女をなだめ落ち着かせ、もう一度彼女が腰を下ろしたとき、俺は一瞬に息子を彼女の中に差し込んだ。
腰が浮かないように、正常位で腰で腰を押さえるようにした。
彼女は「ハー」と大きく息を吐き、動き始めた俺をとろんとした目で見つめ、
再び視線をそらせた。

処女喪失の彼女は少々痛々しかった。抵抗はしない。ただし、一緒に楽しむこともしない。
ただ、じっとしていた。俺は終わることができなかった。

彼女に聞いた。「初めてだったの?」
彼女は頷いて、大粒の涙をぽろぽろこぼした。
シャワーを浴びに行った彼女は、「血が出ていたよ・・・・」と再び泣いた。

彼女は俺の胸にすがって泣いた。愛おしかった。
が、次の瞬間、俺は彼女を俺のからだから引き離し、再びインサートした。
今度はバックからだった。
バック、彼女は完全に脱力して布団に横になっているだけだった。
俺は少々腰を持ち上げ、そのまま挿入して彼女を背中から抱きしめた。

彼女には肘を立ててもらいたかった。そうすれば、胸を触りながらピストン運動ができる。
俺の好きな形だったが、彼女はそんな事わからない。
ただ、「イヤ、止めて、痛い、止めて、お願い」などと言葉を口にしていた。

それが言葉だけであると、俺には経験から分かった。

彼女は俺が動き続けている間中、「イヤ、止めて、お願い・・・」
と言い続けていた。本当にイヤではないことは、濡れてきているので分かった。
俺が動くたびに、ネチョネチョ音がするようになってきた。
妄想の中で自分がレイプされているようにイメージし、濡れてきているようにも思えた。

そんな彼女の言葉に、俺のイメージもレイプに近づく。
酔っていたため、なかなか発射まで行かなかったが、それでも引き金が引かれるときが近づいた。
愛おしい彼女だが、犯しているという妄想も悪くはなかった。

彼女に無理やり上体を起こさせ、彼女の肘を立たせた。
俺は後ろから彼女を抱きしめ、羽交い締めにし、後ろから胸を両手でもみしだきつつ
俺は動いた。彼女は俺に押さえつけられ、身動きができないまま目をつぶり、
「イヤ・・・止めて・・・痛い」とつぶやき続けた。
遂にトリガーが引かれた。俺は瞬時に息子を引き抜き、彼女の背に体液をぶちまけた。
いつまでも拍動が続き、自分でも驚くくらい大量の体液だった。

彼女の背にまかれた体液を、ティッシュでぬぐった。
俺の息子もぬぐったが、ティッシュは血でうっすら赤く染まった。

彼女は、虚脱状態で、ただ息荒く俺の横にいた。
「○○さん」彼女は俺を呼んだ。涙に潤んだ目で俺を見つめ、
近づいてきて俺にキスした。可愛かった。本当に。

もう午前零時近かった。俺は彼女を帰してあげるつもりだった。
タクシーを呼ぼうかと思っていたが、その前に自宅に電話させた。

「もしもし、私。遅くなってごめんなさい。うん、・・・ちゃんの家にいるの。
遅くなったから、泊ってゆくね」
向こうで母親が何かを言おうとしているのが分かったが、彼女は電話を切った。
そして、俺にしがみついてきた。俺は彼女の髪をなで続けた。

【19】追憶 9/20
翌朝、もう一度俺は彼女を抱き、ホテルを後にした。
彼女は昨日までの、子供子供した雰囲気が取れており、俺はびっくりした。
一緒にレストランでモーニングを食べたが、落ち着いた雰囲気が出ており、
しぐさにどことなく夫をいたわる妻のそれを漂わせていた。

Sさんがそんな雰囲気を出すと俺はゾッとしたが、
Mちゃんのそんな雰囲気を俺は嬉しく思った。
俺は彼女を嫁にもらっても良いかな、とふと思った。
が、次の瞬間Sさんを思い出して、Sさんをどうしたら良いだろうと考え、途方に暮れた。

レストランの窓から朝日が入ってきて、柔らかく彼女の横顔を照らしていた。
幸福そうな、彼女。つぶらな瞳で俺を見つめ、視線が合うとすっと視線をそらせた。
俺はわざと彼女から外に視線をそらす。そして彼女が俺をしげしげと見つめるのを頬に感じていた。

一見幸せなひとときだったろう。
が、俺は幸福ではなかった。
Sさんのこと、これから本格的に入らねばならないだろう
司法試験に心が捕らわれていた。

友人達、真剣に受験を考えている仲間達は、わき目も振らずに勉強していた。
3年になった。まだまだ先が長いと考えている人間は、結局合格できない。
今年こそ、今年こそと勉強している人間が、数年の努力の末合格してゆく。

残酷な試験だと思う。研究室の優秀な先輩が落ちる。
運の要素も絶対にあると思う。かと思えば、えっと思う人が合格したりする。

今となって思うのは、人間力の試験でもあったということだ。
俺の周りで合格したのは、頭の善し悪しもあったろうが、
それよりも真っ直ぐに目標を見つめ勤め励むことができたかどうかであると思う。
俺より頭が悪いと俺が思っていた人間が、合格した。
悔しいが、彼は精神的にほれぼれするような男振りであった。

俺は、あっちこっちにぶれる生活だった。

Mでバイトを行う。古武道の道場に通う。
それだけならばよい。SさんとMちゃんがいる。お互いがお互いを知らない。
俺はそんな事、話していない。バイトは極力減らした。
が、辞めなかった。道場は月謝さえ払えば、ずっと休んでも構わない。
が、おれは週に二回は出かけた。Mちゃんがいるからだ。

道場からの帰り、俺は自転車。彼女は電車。
彼女を駅まで送ってゆく。2人きりになれることは滅多に無い。
何人かの道場生で話しながら帰ってゆくのだ。
Mちゃんは控えめな子だった。
練習熱心で、優しかった。俺に熱い視線を投げ掛けることがあったが、
他の道場生徒もにこやかに話をしていた。
俺にはそんな彼女が好ましく、まぶしかった。

Sさんからは、しばしば電話があった。Mでの出来事など、とりとめもないことを話してくる。
聞いてもらいたいだけなのだろう。が、俺にはいまいましかった。
勉強時間が取られるから。だが、それは口実だったかもしれない。Sさんと余り話したくなかったのだ。
ならばMを辞めればよいのだが、そうはしなかったことに俺のずるさがある。

今から思い起こしても、自分の余りの能天気振りに地団駄踏む思いがする。
俺は、最善の道をとるならば、Sさんと別れて、
Mちゃんを大切にしながら受験に全力を傾けるべきではなかったか。
仮に合格できなくても、合格できても、全力を尽くした充実感があったろうし、
良い意味での別の人生が開けていただろう。

Sさんと別れなかったのは、Sさんが綺麗だったからだ。
男子クルーが、Sさんの話をするのを、俺はしばしば聞いた。
「あの胸に顔を埋めてみたい」「そうだよな、色気あるよな」等々
俺がSさんを自由にしていることを皆知らない。
Sさんの乱れた姿、身体の隅々を俺は知っている。云々。そこには愚かな優越感があった。

俺は浅はかだった。
恋愛をして、同時に不倫をして、日本一難しい試験に合格しようなど、
できないことは少し考えれば分かることだ。
自分の自由になる肉体、そんなものはない。
自由にしたならば、必ず何か見返りが出て行くことは、今になって分かる。
上手にやっている人間もいると思うが、それでも精神の迫力は薄まり、消えてゆく。
これは恐ろしいことだと、今は分かる。

模擬試験の成績は、波が激しかった。どん底に落ちてみたり、合格圏をクリアしてみたり。
これは勉強不足に原因がある。知識が体系化されていないため、当たり外れが激しいのだ。
そこを先輩に指摘されながら、俺は何とか机にかじりついた。
Mちゃんは俺の状況を理解してくれており、時々手紙をくれるだけだった。
語り合う時間も惜しいだろうから、ということだ。優しい子だった。
合格を祈っていると、手紙の最後にいつも結んであった。

Sさんは、そうでなかった。電話をかけてくる。会いたいという。
うるさいので、受験一月前に一度会った。
しばらくとりとめもない話をして、その後ホテルに入った。
俺はバイトに入っておらず、金がないので、ホテル代は彼女に払ってもらった。
ホテルでは、おれはSさんに襲いかかった。
もちろん、丁寧に優しく扱ったが、心の中では彼女に襲いかかりレイプするイメージだった。

「勝手なことばかり言って、俺の状況を全く分かってないじゃないか。
今俺は大切な時期なんだ・・・」と心の中では思いつつ。
Sさんは、「会いたかったの、抱いて欲しかったの」と言いつつ、俺の頭をうめき声を上げながら抱きしめた。
俺は彼女を犯すようにして、3回射精した。
3回目には激しい疲労感が俺を襲い、腹の辺りがむかむかした。
「私を愛してる?」「ああ」「本当に?」俺は頷いたが、内心の嫌悪感を押さえるのに苦労した。

受験が近づいた。俺は一日10時間以上勉強した。が、実質はそれほどでもなかった。
頭に、別のことがいつもあったからだ。
Mちゃんのこと、Sさんとの関係が泥沼になりそうな気配を感じること。
夢中になって勉強してるときは良いが、ふと我に返ると、いつの間にかそんな事を考えていた。

【20】追憶 10/20
受験が済んだ。合格発表まで、時間がある。きちんとしている受験生は、ここで手を抜かない。
が、俺はMちゃんとデートしたりし始めた。つくづく自分を馬鹿だと思う。

久し振りのデートに、彼女は嬉しそうだった。
俺も、彼女と道場で会うだけでは物足りなかったし、彼女と一緒にいられると思うと、わくわくした。
俺達は原宿に行った。そして、代々木公園や明治神宮を散歩しながら、色々話をした。
俺達のことを、彼女と仲の良い女子道場生はもう知っているという。俺は別に不快ではなかった。
これからは、もっと堂々と恋人同士という感じで歩けるな、と思った。

並んで歩くだけで、どうしてこんなに幸福になれるのだろうか、充実した時間なのだろうか。
色々なお店を冷やかしながら、時には小さな買い物をしながら、彼女は嬉しそうだった。
そんな彼女を見ているだけで、俺も嬉しかった。

短答式試験が終わったという解放感もあっただろう。
いつしか彼女と俺は腕を組み、彼女の胸の感触を肘に楽しみながら、歩いていた。
彼女も、胸を俺の肘に押し付けてきた。ふとしたことで、肘をぎゅっと胸に押し付ける。
もう少し密着して歩きたかったが、そうすると歩けなくなる。

夕食は渋谷だった。渋谷まで歩いてきていた。俺の初体験の場所だ。
Sさんと歩いて、ある程度勝手の分かっているところは、ここしかなかった。
夕食を済ませ、軽くお酒を飲んで、俺は彼女と歩き始めた。

それまでのたわいもない話が途切れがちになり、彼女の目は真剣になった。
ホテル街に入ったのだ。彼女の腕に力が入った。

見ると一件の小奇麗な門のホテルがあった。
俺は、彼女の髪をなで、「入ろうか?」とささやいた。彼女は、黙っていた。
俺がホテルの門をくぐると、彼女は俺の腕を放し、門の外に立っている。
「どうしたの、おいで」と声をかけると、彼女は俺の腕をむんずと掴んで、外に連れ出した。
そして、黙って速足に歩き始めた。俺は引きずられるように付いて行った。

俺は、このまま駅に向かって歩いていっても良いと思った。が、彼女は別方向に歩いていた。
彼女はふと、立ち止まった。少々息が荒い。少し先に別のホテルの門があった。
腕を組んだまま、俺は彼女の腰に手を伸ばし、
彼女の身体を俺の身体の側面に柔らかく固定した。

歩きつつ、ホテルの門の前を通った。
彼女の目を俺は見たが、硬い表情で、一瞬俺の目を見て、また視線をそらせた。
俺は優しく方向をホテルの門に向けた。彼女は身体を固くし、
逆らう様子を見せたが、俺の意志が固いのを見てか、もう逆らおうとしなかった。
初夜の時よりも、彼女は遥かに緊張していた。

部屋に入り、彼女にシャワーを浴びるように伝えた。
俺は彼女が愛おしかった。ホテルの中なのに、俺の息子は余り元気がなかった。
息子は正直で、彼女を単なる性欲の対象として見ていないのだ。
俺は自分のこんな反応が、驚きであった。
彼女を抱かずに帰っても良いかな、と俺は思った。

彼女はバスからなかなか出てこなかった。そこで俺は裸になり、バスに入った。
Mちゃんはバスの中に浸かって背中を向けていた。
俺は彼女に近づき、背中に優しくお湯をかけてあげた。
彼女は俺に背中を向けながら、しくしく泣いていた。
「どうしたの、哀しいの?」彼女は顔を左右に振った。
「恥ずかしいよう・・・・」、蚊の鳴くような声だった。

俺は彼女の顎に手をかけて、顔をあげさせた。涙で頬が濡れている。
俺は、彼女に優しく口づけした。長い長いキスだった。
キスの後、2人は見つめあった。彼女は涙に潤んだ目でぎごちなくほほ笑んだ。

彼女を先にバスから出して、俺は入念にシャワーを浴びた。
俺がバスから上がると、彼女はベッドに一人横になっていた。
下を向いて、眠るでなく、俺を見つめるでなく、半眼で横になっていた。

布団をはぐと、彼女は浴衣を着ていた。パンティーも、ブラも付けていた。
俺が彼女を愛撫する。浴衣をたくし上げ、パンティを見ると、あそこにしみができていた。
太ももからお尻に向けて愛撫を繰り返す、小さなしみははっきりと濡れに変わってゆく。

身体を起こし、上を向かせる。ブラを外し、浴衣の前を開き、パンティを脱がせた。
彼女は今にも泣きそうに見えた。唇が震えつつ、ヘの字になっている。
彼女の肉体を眺め、俺は触り始めた。張りのある肌。
鳩胸なので、乳房はそれほど大きくない。
彼女の乳房を優しく触り、乳首をつまむ。
もう一方の乳首は口に含み、舌で押し付けるようにしてなめ回した。

彼女にとって前回は、酒の勢いがあったのだろう。今回は酒が入ってはいたが、ごく少量だった。
「私は禁酒しようと思うの」と彼女は言っていたのだが、無理に少々飲ませてしまったのだが。

うっすら汗をかいた彼女の肌を俺はなで回し、舐めた。
そして、彼女自身に手を伸ばした。
前回は、酔いも入っており、形状などはっきりと意識せずにインサートしてしまったが、
今回はじっくりと触ってみた。

Sさんのそれと比べる。随分個人個人で違うものだと思った。
Sさんは毛が薄く、クリトリスも小さかった。入り口も肛門寄りだったが、
Mちゃんはクリトリスが大きく、小陰唇も小さかった。なぜ小さいのかと不思議だった。
それは、彼女がいわゆる上付きだったからだろう。

俺は彼女のあそこをじっくり眺めたわけじゃない。あの時代にはAVなど無かったし、
その意味でテクニックを学ぶことが難しかった。俺はSさんから教えてもらったものしかない。
Sさんの反応を見ながら、みようみまねで学んでゆくしかなかった。
Sさんは俺自身を舐めたり、自分のものを舐めてもらうなど好まなかった。
俺も当然そんなものだろうと思っていた。

あそこの形状について書き込めるのは、ほとんど全て指で感じたことだけだ。

Mちゃんは、息を荒く弾ませていた。胸が大きく波打っている。
俺が彼女のあそこに指を伸ばしたとき、彼女は両足をぴったりとくっつけた。
「恥ずかしいの?」俺が聞くと、彼女はこっくりと頷く。
「大丈夫だから、力を抜いてごらん」俺は優しく誘導した。
彼女はおずおずと力を抜くが、抜ききれない。
「イヤなの?」彼女はかぶりを振る。
が、なかなか力が抜けない。無理強いすることもできない。
そっと両足を広げようとしても、力が入ってしまうので、
片足だけをゆっくりと外側に広げた。

「愛しているよ」と俺が言うと、彼女は無言で俺を見つめる。つぶらな目には涙が溜まっていた。
片足も一定角度以上には開かない。それ以上だと力が入る。
ちょっと無理な体勢かな、と思った。
俺はそれでも彼女に身体を重ねた。
それからSさんと同じあたりに息子自身を押し付けたが、無い。
下にずらすと、肛門になってしまう。
「変だな」と思ったが、今度はずっと亀頭を上げてみた。
すると、予想よりずっと上の方で俺自身が彼女の中に滑り込んだ。
彼女の足は片足が伸び切り、もう片足がかすかに開いている。それでもインサートできた。
俺がゆっくり動くと、彼女は「はー」と息を吐いた。

俺がゆっくり動くたびに、彼女の身体のこわばりはほぐれていった。
足もきれいに左右に開いた。彼女は感じるまでには至らない。
充分濡れてはいるけれど、息を弾ませてはいるけれど、それだけだった。
「痛む?」ときくと、かすかに「うん」と言う。
俺は彼女をいたわりつつ動き、発射した。膣外射精だった。

【21】追憶 11/20
俺は彼女のお腹の精液をぬぐい、彼女のあそこもティッシュでぬぐった。
彼女は俺にしがみついてから唇を近づけてきて、俺の唇に押し当てた。
ほてった彼女の肌が暖かく心地よく、俺は彼女を愛おしく思った。

この頃の毎日の生活は、単調だった。月曜から金曜まで、大学に行き授業の無いときは
研究室に入り浸る。とにかく一瞬一瞬が大切だった。短答式の結果は出ていなかったが、
論文の勉強を始めねばならなかった。民事訴訟法、財政学、破産法など、学ぶべき事柄は山程あった。

土曜日曜はMにバイトに入った。
俺はオープニングのトレーナーだったので、朝6時半には店に入り、
オープニングに合わせるために秒単位の仕事にとりかかる。
手順がきちんと行くと、一秒の無駄もなく幾つかの作業を同時並行して進めることができ、
それでなければオープンには間に合わない。8時間目一杯仕事をした後、道場に向かう。
道場で3時間の稽古を行い、その頃には肉体的にくたくたになっている。

俺の心中では、Mちゃんがメインで、Sさんはただの都合の良い女性に過ぎなかった。
Sさんとはバイトで出会うが、話を交わすのはクルーのいる中だったので、
ありきたりの事柄だけだった。
平日は俺が忙しくしていることをSさんも分かっていたので、無茶は言ってこなかった。
ただ、電話は結構かかってきていた。
俺がつめたくなったと思っているようで、そんな不安感を訴えてきたこともあった。
俺は、そんな事はないと丁寧に伝えたが、心中どきりとさせられた。

短答式の結果が出た。俺は駄目だった。研究室では何人も合格していた。
とりわけ、俺の友人が合格していたことが俺にはショックだった。
彼は、余り頭が良いとは俺には思えなかった。が、熱心に勉強していた。
視線が真っ直ぐで、俺にはまぶしく思えることのある友人だった。
彼はその年は論文で落ちたが、一年浪人して合格し、今は裁判官をしている。

Sさんが残念会をしようと、食事に招待してくれた。彼女の自宅である。
俺は気が進まなかったが、無理やりといった感じで呼ばれていった。
ご主人はいなかったが、子供達がいた。37歳の、独身と言っても不思議の無い彼女に、
17歳の堂々たる兄妹がいるとは、信じられなかった。
特に妹は、Sさん似の丸顔で、整った顔立ちだった。
洒落っ気はないが、もてるだろうと思った。実際蒼らしい。

話の中で、受験の話になった。2人とも優秀で、兄などは俺の高校時代よりずっとできるだろう。
話は随分盛り上がり、細かい受験のノウハウにまで話が行った。
話のついでのように「Hさんに家庭教師をしていただいたらどお?」Sさんが2人に聞く。
2人はまんざらでもなさそうだったが、俺は断った。受験生にそんな余裕はない。
Sさんは「そう、残念ね」と、俺を軽くにらみつけた。

お宅をおいとました後、夜風に当たりながら軽くワインの酔いが回った頭で考えた。
その時ピンと来たのが、Sさんの意図だった。我ながら鈍いと思う。
家庭教師になれば、いつでも家に行けるし、その気になれば・・・・ということだろう。
俺にとっても都合の良い話ではあったろうが、俺は再びぞっとした。
Mちゃんのためにも、早くSさんと手を切らねばならないと、その時思った。

俺は、バイトを辞めることにした。マネージャーにその旨伝え、クルー仲間にも挨拶した。
辞めるとなったらあっさりしたものだ。休憩室を後にして、もうここに来ることはあるまいと思った。

その夜、Sさんから電話があった。怒ったような声だった。実際、彼女は怒っていたのだ。

「Mを辞めたのね」「うん、そう」
「何故、ひとことも相談してくれなかったの?」「ごめんね、反対されると思ったし、勉強が忙しいんだ」
「もう、余り会えなくなるじゃないの!」「電話で話せるじゃないか。いつでも会えるさ」
「電話だけじゃ、寂しいわ」「僕も我慢しているのだから、Sさんも我慢してくれないかな」
等々会話が続く。文字にすると大した事無いが、語気は荒く、ほとんど喧嘩腰だった。

「今度アパートに行くわ、電話だけじゃ、話にならないから」
「ちょっと待って、僕が忙しいのは、分かっているだろう?アパートには夜にならないと帰らないよ」
「別に、かまいやしないわ」
困るのは俺なんだけども、と思いつつも・・・・
「ご主人や、子供達にはどうするの?」「あなたには関係ないでしょ」
ガチャン。

俺は、研究室が閉まるギリギリまで粘っていた。自宅やアパートでは、上手く勉強できないのだ。
アパートに帰るのは、夜9時過ぎが普通だった。
真っ暗な道をとぼとぼと歩いてアパートに向かう。寂しげな感じがするが、俺はこういうの嫌いではなかった。
ただ、今回は流石に気が重かった。アパートの前にSさんがいるのではないか、などと考えてしまう。

数日後、俺はアパートで民事訴訟法の勉強をしていた。
忘れもしない、三ヶ月章著の基本書を読んでいたところだった。
三ヶ月先生のこの本は、僕が一番好きな基本書だった。行間に熱気がこもっている。

夜の10時過ぎだった。ドアがノックされた。
俺は弟だと思ってドアを開けた。弟は獣医学部に今年から入学し、
時々アパートを訪ねてきていたからだ。
立っていたのはSさんだった。

「やあ」と俺は彼女を招き入れた。俺の顔は少々こわばっていたかもしれない。
彼女はツンとした雰囲気で部屋に入ってきた。それから机の上の本や資料を見つめ、
「お勉強?」「見れば分かるだろう、そうだよ」
「お邪魔かしら・・・」邪魔だよと言いたいがぐっと堪えて、俺は、
「紅茶でも入れようか」いつもは手伝ってくれるのだが、俺の姿を冷ややかに見ている。

紅茶を入れ、有り合わせのクッキーなどを皿に入れ、テーブルに置いた。
本や資料を崩さないように移動させ、彼女と向かい合っておれは座った。

「ご主人や子供達は?」「知らないわ、あなたには関係ないでしょ」

最初から戦闘モードであるのに、俺は理不尽さを感じていた。
何故Mを辞めただけでこれだけ不機嫌になられなければならないのか。
別れ話は未だおくびにも出していないのに・・・

この状態で、別れ話を切り出すことはできない。何が起こるか分からない。
まず、俺はSさんを落ち着かせるために、じっくり話を聞くことにした。俺が感情的になってはいけない。
彼女は、ぷんぷんしながらも、紅茶に口をつけた。俺のとっておきのアップルティーだった。
とても香りが良い。

既に夜10時を回っている。主婦がこんな時間に、男のアパートにいるなんてどうしても不自然だ。
俺はご主人とは面識が無いが、子供達とは一飯の義理というか、親しみがある。
一体どうするつもりなのだろうか。

「私が嫌いになったのね」としばらくして切り出す。いきなり結論モードだ。
「一体どうしたのさ。ご主人や子供達は、どうしたの?」
「あなたには関係ないと言っているでしょう! それより質問に答えてよ」
「・・・嫌いになったわけじゃないさ。ただ、忙しいし、俺は疲れているんだよ」
我ながら優柔不断だと思う。

【22】追憶 12/20
しばらく押し問答が続く。彼女の思い込みは強く、それは恐らく女性の直感力だ。
そしてそれは事実でもあるのだが、俺はこの場を上手く丸め込みたいと思ってしまった。
結論は出ているのだが、修羅場の先送りをしたわけだ。

今になって分かることがある。Sさんは、3人姉妹の末っ子で、
両親から溺愛されて育ったらしい。実家はそれなりの家庭であった。
意のままにならないことがあると、ヘソを曲げる傾向がある末っ子だ。
要領は良いが、波風に弱い。俺は5人の子持ちなので、
子育ての過程で気付いたことだ。実例はイヤというほどある。

また、仕事や勉強時のの聡明さや忍耐力は、必ずしも人生でのそれには結びつかない。

要は、ちやほやされて育ち、仕事でもそれなりに評価されているわがまま娘が、
意のままにならない相手に腹を立てたというだけのことだ。

ただそれは今になって分かることで、その時は彼女の反応の不思議さとどぎまぎで、
俺も普通ではいられなかった。

「黙ってMを辞めたのは悪かったよ。そう怒らないで」
本当は、何故怒るのかと聞きたかったのだが、火に油を注ぎそうなので止めておいた。

やがて話はとんでもない方向へ飛んでゆく。
「あなたはいつも、私のことを愛しているって言ってくれたじゃない」
それはそうだ、セックスの時、彼女は言葉の愛撫を好んだし、「愛している」と言ってくれと、
何度も俺にせがんだのは彼女の方だ。

「言ったよ」「それは嘘だったの?」「・・・いや、本当にそう思っていた」
「だったら何故、もっと一緒にいてくれないの?」  おいおい・・・・

彼女の眼差しは真剣そのものだった。

「ねえ、俺は学生だよ。しかも受験生だ。海のものとも山のものとも分からない、若造だよ。
Sさんを好きでも、幸せにしたりすることもできないし、申し訳ないよ」
「そんな事、気にしなくても良いの。私が面倒を見てあげるから。」
俺の背筋に悪寒が走った。
「私、あなたの愛に応えなくっちゃいけないかなと、この頃思うようになっていたの。」
俺は絶句した。
「ご主人は、子供達はどうするの。○○君、○○ちゃんが悲しむよ。
ねえ、一体どうしたんだい。家庭を壊したくないといっていたのはSさんの方じゃないか」
彼女は返事をしなかった。

都合よく肉体だけを楽しめる女性だと俺が勝手に思っていたSさんだったが、
そうではなかったことがはっきりした。
抱くというのは肉体のことだけにとどまらず、精神も一緒に抱くということなのだと骨身に染みて分かった。
因に、この時の経験がもとで、俺は結婚してから18年間、浮気は一度もしていない。
相手にするとしたら、プロと心に決めている。

俺は冷たい汗をかいていた。運動の心地よい汗しか知らなかった俺は、
冷や汗というものが本当にあることを知った。
混乱していた俺だが、ここでの対応を間違えると、俺は人生を過つということだけは分かった。
Mちゃんをどうしようか。Sさんは真剣だ。

「そこまで思っていてくれて、ありがとう」俺の精一杯の演技だ。

俺の目の前に、Sさんの肉体がある。豊かに盛り上がった胸。細い腰。
先日まで、俺が自由にできていた身体だ。小振りだが整った顔つき。目が俺を見つめている。

紅茶が冷めてしまっている。俺は席を外し、ヤカンに水を入れ、間を取った。
落ち着け、落ち着けと俺は自分に言い聞かせた。

お湯が沸くまで時間がかかる。今まで俺と彼女は対座して座っていたが、俺は彼女の隣に座った。
対座だと、対立関係になりがちだ。隣に座って、お互いの体温が感じられるくらいの距離に身体を置く。

「哀しい思いをさせてしまったみたいだね。ごめんね」
「知らない!!!」

しばらくお互いに無言。お湯が湧き始めた。
「私が入れるわ。」勝手知ったる調子で、紅茶のお替わりを彼女が入れてくれる。
ポットにカップ4杯分くらいの紅茶ができ上がった。

もう夜11時を過ぎていた。が、彼女は帰ると言い出さない。

お互いに無言のひとときが続いた。
俺は、今までの経過を反芻したのだが、段々むかむかしてきた。
セックスの時の、女に誘導された男の言葉を真に受けて、
愛されていると思い込んでいたなんて、何て馬鹿なんだろうか。
それとも、理屈にならない感情に流されてここまで来ているのか。

何れにせよ、ほとんど子供だ。子供じみていると自分で分かってやっているのなら、コンチクショウである。
急に荒々しい激情が俺を襲った。俺は彼女の腕を荒っぽく掴んだ。

彼女ははっとした目で俺を見つめる。次の瞬間、ギラリと挑発的な視線に変わった。
俺は彼女の視線から敵意に近いものを感じ、敵意に対して敵意で答える衝動が俺のうちに沸き上がった。
俺は間髪をおかず、彼女を畳の上に押し倒した。

お互いに声は出さない。ただ、押し倒されてバタバタと彼女は暴れていた。
動きは大きくはないが、力は今までに経験したことが無い程で、彼女は全力を出していたと思う。
俺の目は血走っていただろうか、と今では思う。

彼女は俺の両手を何とか止めようと、手を使って防いでいた。が、所詮女の力である。
難しいのは、服を破かないようにすることだった。
彼女の両手を動かなくするために、彼女にバンザイ型を取らせて、両手首を片手で押さえた。
柔術の呼吸である。そのまま空いている片手で服のボタンを外して行った。
暴れる彼女のボタンを外すのは、結構難しかった。胸のボタンが外れた。

「イヤ、止めて、ヤダ」と荒い呼吸に合わせてかすかな声が聞こえる。

彼女に掴まれている痛みはほとんど無いはずだ。
痣もできないだろう。その意味で、俺は細心の注意を払っていた。
ボタンの外れたシャツの間から、豊かな胸がのぞいている。今まで何度も愛撫した胸だったが、
このような状況で見ると、改めて興奮を誘う胸だった。
シャツの間に手を入れて、ブラの上から胸を揉んだ。
彼女は益々「ウグ、ウグ」とノドにこもった声を出しながら、暴れた。

次に俺は彼女にのし掛かり、自分の胴体で跳ね回る彼女の身体を押さえつけた。
上手くいった。次に俺は片足を彼女の股の間に差し込んで、足を広げさせた。
さらさらした生地のスカートだった。俺はさっとスカートをまくり上げ、ストッキングに手をかけた。

手がかかった瞬間に、俺はストッキングを引き下ろした。これも柔術の技をかけるときの呼吸だ。
敵がはっとして防御体制をとる一瞬前に、技をかけてしまう。

【23】追憶 13/20
ストッキングを全部一度に引き下ろすことはできない。
尻の部分をむき出しにしただけだった。が、ここが外れては彼女は元に戻せない。
彼女の両手は俺が利かなくさせていたからだ。
ここから俺はバタバタする足から、じわじわとストッキングを脱がせていった。
俺も片手なので、膝近くまでしか脱がせられない。
俺はそこで体を一瞬入れ替えて彼女に馬乗りになり、両手でパンティーごとストッキングをはぎ取った。
彼女は一瞬両手が自由になったが、なす術もなかった。
バタバタと俺の背中を叩いただけだった。痛くも何ともない。

俺は一瞬だったがはっきり見た。彼女のあそこがヌルヌルに濡れているのを。
俺が体を外すと、彼女はスカートを下ろしてあそこを隠そうとした。
俺はズボンとパンツを脱ぎ捨て、起き上がろうとする彼女を後ろから羽交い締めにし、胸を揉んだ。

俺の両足は、彼女の腰と足に絡みつき、身動きをとれなくさせていた。
彼女が身体をエビのように前後に動かすたび、俺の手と足は彼女にしっかりと絡みつく。
「ひいっ、むぐ・・・」と彼女は荒い呼吸とともにうめき声ともつかない声を上げた。
「イヤ、イヤ、止めて」と辛うじて言いながら、抵抗するが段々抵抗は弱まっていった。

スカートをたくしあげ、素肌の彼女の下半身に足を絡み付けた。
体を入れ替え、俺の太ももが彼女の股間を押さえつける。
俺の太ももが彼女の愛液でぐっしょり濡れる。
そのまま彼女を俺の身体で押さえつけながら、俺は身体を沈めていった。
亀頭にヌルッとした感触を感じたと思ったら、あっという間に俺の息子は彼女の体内に沈み込んだ。

俺は動かずに、彼女の身体を押さえつけていた。バタバタ暴れる動きは、止まった。
彼女は横を向いたまま、激しく呼吸していた。俺は生意気な彼女を制圧したように思った。
彼女の表情を見つめる。最初はきつい目だったが、段々とろんとした目に変わっていった。
俺はおもむろに動き始めた。彼女は「あ、あ・・・」と言いながら乱れ始めた。

いつもの彼女だった。2人とも上半身は服を着ており、下半身だけで交わっている。
その状況が、何故か刺激的だった。
彼女は「好き、好き」とうわごとのように言い始める。「ね、出して、お願い」
俺は、なるようになれと思ってしまった。Sさんはゴムが嫌いで、俺はいつも生の外出しだった。
が、今度は彼女をむちゃくちゃにしてやりたいという衝動を、俺は抑えられなかった。
「犯してやる、懲らしめてやる」と、激しく彼女の中で動き、
俺はめくるめく快感の中、彼女の体内に発射した。初めての中出しだった。

ぐったりした彼女から俺は離れ、一人でシャワーを浴びようとした。
ペニスの先から、糸が引かれ、彼女自身につながっていた。
畳の上は、じゃりじゃりした感じだ。彼女をそのままにしておくのも可哀想なので、
俺は布団を敷いてそこに彼女を移した。

俺はシャワーを浴びながら、「やっちゃった、まずい」と深い後悔にさいなまれた。
Mちゃんのことなど、すっかり忘れていた。
射精の瞬間、欲望から開放された理性が、元に戻ることがある。
俺は、一体何ということをしてしまったのか。
俺はペニスをきれいに洗った。ヌルヌルした感じがなかなか取れないように思われた。

シャワーから出て、身体を拭きながら、未だにぐったりしているSさんに「シャワーを浴びておいで」と勧めた。
彼女はのろのろと起き上がり、シャワーを浴びに行った。服をぞんざいに脱ぎ捨て、ふらふらしながら。
俺は、こうなった手前彼女に帰るようにも言えず、布団をかぶって寝ようとした。

布団に入るやいなや、俺は激しい疲労を感じ、すぐに夢うつつになった。
夢うつつのまま、彼女が裸のまま俺の隣に入ってきて、俺の腕をしっかりと抱きしめて眠りに入るのを
当たり前のことのように錯覚しながら、俺も眠りについた。

あれは夢だったのだろうかと思うことがある。ほとんど夢の中だった。
俺が眠っている間、Sさんが柔らかい身体を押し付けてきて、何度も俺に口づけをしたこと。
俺の乳首をなめたり、俺の胸に頭を載せて、心臓の鼓動に聞き入っていたこと。

明け方、息子に感じる快感で俺はうっすらと夢の世界から抜け出した。
彼女が、柔らかく俺の息子をなで回している。朝立ちもあり、息子は痛いほど反りかえっていた。
彼女は俺にほおずりをして、やがて俺の身体の上に自分の身体を乗せた。

柔らかく、暖かく湿った感じを息子に感じたと思うと、彼女は俺の上で腰を振り始めた。
彼女は口づけをしながら交わるのを好んだ。今回もキスを俺にし続けながら、段々息が荒くなっていった。

俺は快感に身を委ねた。なるようになれという捨て鉢な気持ちが、心を占めていた。
「起きた?」俺は頷いた。「私のこと、好き?」俺は頷く。
「愛している?」「ああ・・・」

「気持ちいい、気持ちいいの・・・」彼女は言いつつ、俺にしがみつきながら腰を前後に振り続ける。
昨夜出ていたはずなのに、又しても引き金に指がかかった。
俺は彼女の腰を誘導し、益々早く動かすようにした。
「う、うん・・」俺はうめきながら、彼女の体内に発射した。二度目である。

二度目が終わっても、俺の息子は元気だった。今度は彼女を下に組み伏せ、抜かないで俺は動き始めた。
三度目だから時間がかかった。俺は激しく動き、彼女の蜜壺を所かまわず突きまくり、こねくり回した。
彼女はヒーヒー声を上げていた。
三度目も彼女の体内に発射した。

彼女のうちから流れ出すドロリとした俺の体液を、俺は不思議な気持ちで眺めた。
「イヤね、何を見ているの?」彼女は俺に背中を向け、ティッシュで股の間をぬぐった。

シャワーを浴びてきた彼女は、再び裸のまま俺の横に横たわった。
俺は彼女の胸を、乳首をいじる。舐める。彼女は俺にされるがままになっていた。
又しても俺の息子がむくむくと起き上がってきた。
彼女は、「すごいのね」と言いつつ、俺自身を自分の中に誘導する。彼女は充分に潤っていた。
おれはもう一度、彼女の中に体液を放出した。
4回目の後の俺は、エネルギーが抜けきった後の気だるい気持ち悪さを感じていた。

未だ明け方の5時であった。

コトコトという音で俺は目を覚ました。俺は全裸だった。
いつの間にか、再び眠り込んでしまったようだった。
彼女がまな板で、トマトとキュウリを切っている音だった。
お湯がちんちん湧いている。朝日がカーテンのすき間から差し込んできていた。
良い天気らしい。彼女はいそいそと朝食を作っている。

「起きた? 何もないのね。あるもの